創業から1年のメモ帳
こんにちは、CyberLiG代表の夏川です。
CyberLiGは本日12/25で1歳になりました。
「とにかくこの一年間早かった」そんな印象です。
この一年間とにかく右も左も分からない状態だったのですが、経営者として取り組んできたこと、意識していたことをこのブログでメモ的な意味合いで残しておこうと思います。
(内容の質は期待しないでくださいw)
-目次-
・はじめに
・会社を経営するに至って意識したこと
・設立から黒字化まで・事業拡大に向けて
・これからの展開、野望
-はじめに-
この一年間CyberLiGとして「国内NO.1のプロダクションを創る」をビジョンに掲げながら事業と向き合ってきました。
事業内容や会社設立に関してはこちらを
まず、こうやって一年間走ってこれたのは本当にいろんな方々の優しさにサポートいただいたからだと思っています。
特にクライアントの皆様、所属ライバーの皆様、LiGに投資してくださった藤田社長、担当役員の山内さん、アドバイスをくださった関係者の皆様、本当にありがとうございます。
さて、この一年振り返ると、幾つかのフェーズに分けられたかなぁと思います。
フェーズごとに辛さのベクトルは全然違うかったのですが、同時に会社のスローガンでもある「会社を、楽しもう」を体現できたなぁと思っています。
そういった意味で項目に分けて書かせていただきます。
-会社を経営するに至って意識したこと-
まず、会社を経営するまでにリセットとセルフマインドセットが必須でした。
まずリセット面で言うと、自分の中に抜けきれない体育会要素を一度捨てることにしました。笑
別に僕自身が大学の体育会出身なわけではないのですが、
高校時代を寮で生活したり、そもそも祖父や父、叔父と家系が警察だったりと「右向け右」な要素が結構ありました。
その反動で大学、大学院とデザインやメディアの勉強をしたり、YouTubeやライブ配信をしたり、自分で試行錯誤しながらクリエイティブに自由気ままに生活したので今の私があるのですが…。
"なぜ捨てたのか?"
そもそもサイバーエージェントに入社してる時には、稚拙ながら割と自分で考えて行動に移していたと思います。
ただ、それでもやはりまだまだレールの上を歩きがちな自分がいました。
誤解されないようにいうと体育会要素は社会で生きていくためにめちゃくちゃ必要な能力で、「ゆとり」「さとり」と言われるこのご時世の中では「右向け右」ができることはスキルとしてとても貴重だと思います。
ただ会社を経営する以上、レールを自分たちで作っていかなければいけません。ここで求められるスキルは「未来を創る」スキルなのです。
そういった意味で一度封印をしようと思いました。
これも上記と関係あるのですが、
凄く、凄く意識したのが「絶対にブチ切れない」です。
(自分で言ってて恥ずかしい)
これは前部署の時によく後輩に強く当たってしまった教訓からです。
新卒1年目からスタートアップにいた私は、よくも悪くも気合が入りすぎており、ひどい時はモノに当たることもしばしありました。
(その度に上司に別室に呼ばれてキレることに叱っていただいてました。。)
これを続けるとどうなってしまうかというと、頑張ってはくれるのですが、チームメンバーからすると「失敗したら怒られる」という思考がよぎりやがて「失敗を隠す」という行動や、結果ではなく「過程のパフォーマンス」を重視するという行動になります。
また、最終局面では頑張ってもくれなくなり、結果「成果を残す」とはほど遠い状況になってしまいます。
そのようなことのもあり、まだまだ実績もなく、基本的にめちゃくちゃ舐められやすいので社内外含めて、今でも”危ない時”はあるのですが、飲み込むようにしています。
その時、私の御守りになっているのが藤田社長のこの言葉です。
「キレたらそこでゲームオーバー」
https://www.cyberagent.co.jp/way/features/list/detail/id=13403
ここに書いてある通りで「仕事においても、上司に取引先に同僚に、途中で切れそうなことならいくらでもあると思います。しかし、最後にゲームを制している人はいつも、忍耐強く、我慢強く、最後までゲームを投げ出さなかった人だけ。」なのです。
そしてマインドセットの部分ですが、これは簡潔に一つだけ意識付けを自分に課しました。
それは「どんな辛い時にも楽しさを見つけ出そう」ということです。
人はワクワクすることには凄くパワーを発揮できます。
では「経営者として発揮するためには?」と、自問自答した時に思ったのがこれです。
例えば過去の私の体験として、前部署で「仮想通貨関連事業」のミッションを下されました。
その時に仮想通貨に対する知見も興味もなかったのですが、その中でも楽しさを見つけ出し、事業に「ワクワクパワー」を費やすことに成功したという体験があります。
この「楽しさを見つけ出す」という体験を常に増やしていこうと意識をしました。
-設立から黒字化まで-
創業メンバーでサイバーエージェントの20卒内定者の馬場と二人三脚で立ち上げました。
馬場は性格も能力も自分と全然違う人種なのですが、内定者とは思えないほど頑張ってくれているおかげもあり、
設立して2クオーター目で四半期黒字をどうにか作ることができました。
彼が会社設立の時に「甘えを捨てて精一杯成果を出すので取締役にしてください」と言ってきたのを覚えています。
覚悟が見えたので私も「内定者として接するのはやめよう」と思い、彼に広告担当として取締役を任せました。
とにかくこのフェーズは事業が立ち上がるか立ち上がらないか、まさに生死をかけたフェーズでもありました。
これまでの机上で考えた事業理論を正解に導かなければいけません。
正解にできなければ終わりです。
今思うといろんなことはあったけども、
立ち上げ段階で参画してくれたライバーの皆んなには感謝しかないです。
このスタートがなければ今がなかったので。
-事業拡大に向けて-
さすがに手が回らなくなってきた7月8月…
「事業のアクセルを踏むタイミングだ」と思い採用を強化しました。
採用面は1期目のスタートアップにおいては特に失敗できません。
ここで私たちの道標になった本が「ビジョナリーカンパニー2」です。
この本の三章「だれをバスに乗せるか」での学びは今後も非常にエンジンになりうると考え、特に意識しながら取り組みました。
もちろん、能力も重要視したいと思いますが、サイバーエージェントの採用基準の一つでもある「素直でいいやつ」というところと、バスの行き先(例えば事業ドメイン)が変わっても、
降車せず、乗り続けてくれるであろう人を採用したかったからです。
(能力のみで選んでしまうと、事業ドメインが変わった時についてこれなくなってしまいます。)
また、今後においてもそうですが、第四章の「最後には必ず勝つ」の内容である「厳しい状態に真っ向から直視しながら、絶対に勝つ確信を持って取り組む」という姿勢がある人が仲間になってほしいと思っています。
少し脱線しましたが、この時期になると非常に様々な議論が発生してくるようになりました。
これはバランスだと思うのですが、うちのボードは3人で構成しており、
スピード感持って決めたい時は下記の図で言うと、コミュニケーションスピード∞・1の一人or取締役の馬場と決めることが多いです。
じっくり事業のHOWを考える時はコミュニケーションスピード0.25のボード3名で決めることが多くなっています。
引用元:(https://newspicks.com/news/4429646/body/)

とにかく、コミュニケーションスピード0.25になると複雑さが増し、方針やら手法やらで意見がばらつきます。笑
これが「事業の立ち上げと会社を作るとの間にようやく居座ることができてきたんだ」と思いました。
-これからの展開、野望-
CyberLiGは2期目に入り、事業は猛スピードで拡大させますが、
先ほども記述したようにこれから事業立ち上げもですが、会社を作っていくフェーズに入っていきます。
2期目は、強いチームを作り「チームメンバーみんなが成果が出せ、会社を楽しめるチーム」にしていきたいと思っています。
そのためにゴリゴリ事業を推進していく力もですが、チームが成長できるマネジメント力を持った組織に進化を遂げたいと思っています。
「お前何言ってるの?」と笑われるかもしれないですが、100億作れる会社を目指して2020年も戦い続けます。
引き続き関係者の方々、宜しくお願い致します。