Ecole du Louvre(エコール・ド・ルーヴル、フランス国立ルーヴル学院)の話。
2020.01.01 04:05
エコール・ド・ルーヴル(Ecole du Louvre)。中講堂。廊下。大講堂。授業は作品の写真を大きなスクリーンに映し進められ、手元のライトでノートを取ります。講堂には芸術家の名前がつきます。1882年設立。ルーヴル美術館をはじめとする美術館運営のスペシャリストを育成する趣旨のもと設立されました。一般の大学は文部省の管轄ですが、この学校はルーヴル美術館と同じ文化省の管轄。ルーヴル美術館と同じルーヴル宮の中に入っており、ルーヴル美術館をはじめとする美術館と密接に関連した授業が行われます。作品に最も近いところにいるルーヴル美術館などの学芸員(さすがフランス、エリート中のエリート)が講義を行うというのが特色。ルーヴル宮の中に位置するというこの上ない立地。学生証はルーヴル美術館をはじめとする国立美術館・文化遺産のフリーパス。週に2回から3回、ルーヴル美術館他での作品を前にした実地講義が行われます。巨匠の作品を目の前に見、傑作特有のオーラを全身で感じながら生の解説を聞く。至福の時です。
(エコール・ド・ルーヴル(Ecole du Louvre、仏国立ルーヴル学院)、パリ、ルーヴル宮)