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スクワット2

2019.12.26 22:42


スクワットをしても昨日のような注意を怠って無頓着に、スクワットを行ってしまう場合が多いと思います。

厳密に言うと、5ミリ位置が違うだけで影響は、かなり大きく違います。 


特に右足と左足で位置の違いがあると、身体は傾いたままスクワットをしてしまうことになります。

もちろん、その差を完全にゼロにすることは不可能ですが、できるだけゼロに近い状態で行うことが重要です。股関節の外旋(爪先が外を向くと、股関節は外旋といって外に捻られた位置になります)は、骨盤を傾けてしまいます。

それによって腰や背部の筋肉は左右均等には動かせないという現象が起こってきます。


つまり癖のある動きをしてしまうということです。しかし、そのやり方の方が、その人にとっては楽なスクワットだということがあります。 これを長時間続けると、当然、身体の痛みが出てきます。身体の弱っている人が無頓着にスクワットをすれば、悲鳴をあげるのは間違いないですが、それ以上に怖いのが、その癖を維持したまま日常生活をしてしまうということです。


運動はあくまでも破壊です。その破壊によって生じた衝撃を日常生活に持ち越したら身体はたまったものではありません。

しかし、そんな身体の弱っている人であっても僅かな位置を気にしながら、少しだけ曲げるスクワットを数回だけやることを心がけていると少しずつ体力がついてきます。


私の理想とする運動は100歳の人でも毎日続けられる運動です。身体の曲がった人は曲がったまま、少しずつ安定させる動きを作って関節の可動状態を広げ安定させていくということを目指しています。正しくやっているとわずかな回数でかなり効果が期待できます。 


例えば普通のスクワットを100回平気で行える人であったとしても、位置を変えると10回やっただけできつくなりします。様々な角度でやってみることをお薦めしますが、基準は、踵と爪先が真正面を向く方法です。 


なぜなら、身体に対して真正面の角度というのは、この世に一つしか存在しないからです。つまり、身体に真っ直ぐという基準を作り、それを脳に叩き込ませるのです。

この作業は、高齢になっても時間がかかるというだけで誰でもできます。


それを基準にするということです。基準が脳に叩き込まれると、僅かな角度の変化を感じるようになってきます。

「あ、これは右足が僅かに開いている」とかわかるようになってきます。

 まずは、基準である真正面を身体に癖づけます。そうでないと、左右を同じ5度外側に開くというのは、思っているより簡単なことではないからです。


これは、人に見てもらいながら、行わないと右が6度外側、左4度外側という感じになってしまったりします。 爪先が外向きのスクワットの難しいところは、そういうことにあります。

自分は同じ角度だと思っていても、人から見るとかなり違うということがあります。 だからフォームを見てもらうということがとても大切なのですが真正面はゼロ度ですから、自分で目視するのが容易です。  

基準さえ作ってしまえば、日常生活で、角度の感覚がズレることが少なくなります。ここで重要なことは、筋力ではないということです。