夢宅寺
2020.01.03 10:00
安養山夢宅寺
宗派 曹洞宗
ご本尊 薬師如来、聖観世音菩薩
津軽三十三観音霊場 第二十三番札所
津軽八十八ヶ所霊場 第二十六番札所
由緒
天長年間(824~834)、
諸国を巡錫していた慈覚大師が、
恐山からの帰りに
この地に辿り着きました。
ここに辻堂を建て、
自ら刻んだ薬師如来像と地蔵菩薩像二体を
安置したと伝えられます。
ご本尊は薬師如来、
人々からは薬師堂と呼ばれていました。
貞享元年(1684)、
津軽四代藩主・信政公が
悪性の眼病になってしまい、
病気平癒を薬師堂に祈願します。
満願の日、
信政公は居城の庭を眺める夢を見ました。
そして目覚めると眼病が治っています。
信政公は喜び『夢宅』の二字を
漆書きにして御堂に納め、
津軽藩の祈願所としました。
元禄六年(1693)、
青森常光寺四世・洪沢雲芸和尚が
薬師堂を再建、
常光寺末寺・夢宅庵となります。
この時に津軽屋市左衞門氏が観音像を寄進、
観音霊場となりました。
明治七年(1874)、
寺号を得て夢宅寺と改称。
大正六年(1917)、
現在地に本堂が新築されます。
『月も日も
磯辺に浮かぶ
裸島
誓いも固き
石となるらん』
津軽三十三観音霊場 御詠歌
『いやひろき
むたくやくしの
みしるしの
くまなくあふぐ
よものたみぐさ』
津軽八十八ヵ所霊場 御詠歌