第17回 開催報告
もうすぐ冬休み、もうすぐクリスマス、そんなワクワクする日々の足音が聞こえ始める12月22日、第17回が開催されました。
・昨今の当会定番ゲームについて
まずは『宝石の煌き』。よく来てくれるメンバーが集まっての真剣勝負で楽しまれました。
ある資源を手に入れそれをもとに更に上のものへ発展させて勝利を目指す…といった形のゲームは、ボードゲーム・ドイツゲームと呼ばれるものの中にはたくさんあります。そういったゲームで勝利するには、
1.「目的は何か」
2.「目的に最も適するものは何か、それらをどのように手に入れるか」
3.「手に入れたものから、どのような結果が得られるか」
…といったことを順序立てて考える必要があります。
この『宝石の煌き』もそういったゲームの一つです。勝利点が書かれている宝石カードを15点分集めた者が勝利しますが、場に出てくる宝石カードのうち勝利点が書かれているものを集めようとすると、その元手として、まずは勝利点にならない宝石をある程度集めることも大事になってきます。もちろん、勝利点にならない宝石だけを集めていては勝てませんので、元手を効率的に集め、言うなれば運用するという感覚にも似た考えが要ります。
『イスタンブール・ダイスゲーム』も、当会の定番メニューとなりつつあります。小学生高学年を中心に楽しんでいました。
この『イスタンブール・ダイスゲーム』は、先の宝石の煌きのように、運用的な思考を養う基本のゲームとしては向いています。
このゲームは資源入手は完全にダイス目なのでここは運任せになりますが、逆に言えば、そこには考えのリソースを割かなくて良いのです。資源がいくつ整えばよいか、手に入れたものをどう使って勝利点(このゲームではルビーの購入)に結びつけやすくなるか、という、ゲームでもやりがいのあるところをダイレクトに考えられるのです。
よって、楽しいところが比較的すぐ体験できる=子どもや初心者でも楽しみやすい、と言えるかと思います。
・持ち込みゲーム
こちらは、参加いただいた方の持ち込みゲームです。タイトルは『アリババ』。9つのダイヤルをうまく回して、財宝を集めます。
時に「残念!(宝を集められません)」な蛇のカード(写真左)が出ることもあります。ドキドキワクワク感たっぷりのゲームでした。
お持ち込みいただいた方は、小学3年生の子とその親御さん。ご自宅にもたくさんボードゲームをお持ちで、楽しんでおられるそうです。少しずつですが、大人とのゲームも楽しめるようになってきたお子さんと、小学高学年の子どもたちとともに、とても楽しそうなひとときを過ごされていました。
こちらもお持ち込みによるドイツゲーム『Parfum』。香水を調合し、販売し、儲けていくといった流れのゲームです。
扱うものの種類が多いですが、ダイスによる構成要素があるので、小学生でも十分プレイ可能です。(実際、このゲームの今回最年少プレイヤーは小学3年生でした。)
コマやカードも美しく、雰囲気を盛り上げてくれます。
・大人たちも楽しむ!
大人たちだけで遊びましょうか、と立った卓もありました。
『カルバ』。リーダーからコールされるタイルを用いて道を作りつつ、冒険家をうまく進めて、財宝を集めます。今回は大人3人の真剣勝負で。
プレイヤーは皆、同じ内訳の道タイルを36枚持ち、冒険家のスタート位置とゴール位置も同じ設定にしたボードで各々プレイしますが、作成される道は各々の作戦によりますので、多種多様になっていきます。
相手のボード状況を見つつ、自分の冒険家たちをどう進めるか考えるなど、広い視点がいります。
先のカルバで頭を使い疲れた大人たちが、軽いゲームで楽しもうと遊びだしたのが『ポーション』。
ダイスでいくつかの勝利条件を決めたあと、それに適合するように任意のチップを握るだけの簡単ゲームです。ただし、他の人と握るチップがかぶったら勝利できませんので、相手の心理を読み解く必要があります。
・LaQもじっくり
ゲームの合間に、小学3年生のお子さんが作ってくれたLaQの観覧車。
説明書を見て、わからないところは主宰に尋ねたり、親御さんの協力を得たりしながら。
このくらいの作品になると、図面を読み解く力もさることながら、やり遂げる粘り強さや集中力が求められます。大変集中力のあるお子さんで、最後までしっかり作り上げていました。
この観覧車は実際に回すことができます。完成後はクルクルと回し、とても嬉しそうでした。頑張った結果としての作品に、達成感も感じられたのではないでしょうか。
・その他 / 次回予定について
写真を撮り忘れてしまったものもあるくらい、たくさんのゲームが楽しまれました。
当会は、親子で、様々な良い遊びをぐっと楽しんでいただくのにピッタリの会であると思います。
次回の会は、1月18日(土)12:00〜16:30です。ぜひご参加ください!
〜特別講座のご案内〜
同日午前中には、日本知育玩具協会の『親子で始めるドイツゲーム講座』が開かれます。ドイツゲームを始めたい4歳〜小学生の子どもとその親御さんの、親子で参加いただく形の体験型講座です。
詳細・申し込みは、以下のリンクからお願い致します。