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トロイ

2004.05.22 15:43

トロイ戦争は今から約3000年前の紀元前12世紀にあったということです。。

ギリシャの詩人、ホメロスは『イリアス』を著わして、その戦争を伝えています。

私は映画『トロイ』を見に新宿に行ったのでした。

昨日が初日でしたが、混んでいると思って、一日づらして今日にしたのでした。

9時からの放映でしたが、7時50分に映画館に着きました。

既に一人の若い男性が映画館の前に立っていました。

私:トロイの映画はここで良いのですか?

彼:そうです。

私:もっと並んでいると思ったのですが、意外ですね。

彼:新宿の他の映画館でもやっているし、昨日はオールナイトですから、早く見たい人は昨日、見たのじゃないですか。

私:そうですか。

しばらくすると、係の男性がやって来ました。

係:上の階の自動販売機で入場券を販売しています。又、そこが入場口です。

私:わかりました。

彼と私は2階に上がりました。すると、既に1人の中年の男性が立って待っていました。

ですから、正確には私は3人目だったのでした。

しばらくすると、続々と人が集まって来て、列を作ったのでした。

男性は一人が多く、女性は二人ずれが多かったのでした。

一組の男女が近くで話していました。

彼氏:今日は早く起きれたの?

彼女:いいえ、6時30分に起きたのですけど、遅れるといけないと思って、急いで眉を描いたのですよ。それで、朝食をコンビニで買う暇もなかったの。

彼氏:映画館で買えば、良いじゃないの。

彼女:映画館の中は値段が高いでしょ。昨日の初日に来ると、パンフレットをもらえるらしいのよ。

彼氏:それじゃ、昨日来れば良かったじゃないか。

彼女:一人じゃ、つまらないじゃないの。

(と言う事は、今日のデートは彼女が彼氏を誘ったのでしょうか?)

しばらくすると、中年の女性二人が現れ、一番目に待っている中年の男性に聞きました。

中年の女性:入り口はここですか?

中年の男性:そうです。

すると、中年の女性二人はその男性の前に立って待ったのでした。

中年の男性:皆、並んでいるんですよ。後ろに並んで下さい。

中年の女性:あら、そうですか。気が付きませんでした。

そう言って、後ろに並んだのでした。

皆が列をなしているのに、中年の女性の感覚に私は驚いたのでした。

8時30分になると入場が始まったのでした。

私は映画館の中段の席を選んだのでした。

1番目に並んだ中年の男性が隣の席でした。

私:1番目は凄いですね。

彼:私は1番目になったのは初めてですよ。

私は年に60本位、映画を見ているのですよ。

私:そうですか。そうすると、月に5本くらいですね。

彼:私は年金生活をしているので、暇なのですから。

私:え!

私は彼の年齢を50歳代と思っていましたので、びっくりして聞いたのでした。

私:おいくつなのですか。

彼:73歳になります。

私:お若く見えますね。50歳代と思っていましたよ。何か、若さを保つ秘訣があるのですか?

彼:年を取ると顔にしわが寄って来ますよね。でも、私の顔には皺がないでしょう。

これは女性の様にパックをしているからですよ。

私:そうですか。驚きました。

彼:髪の毛は黒いでしょ。2ヶ月に1回、ヘアーサロンに行って、パーマをかけ、染めているのですよ。

私は年金生活になっても、日曜でも、背広を着る事にしているのですよ。

背広とワイシャツは仕立てですよ。

私:青いストライプのワイシャツで格好良いですね。

彼:よく、公園で老人同士でゲートボールをやっているでしょ。

それはそれで良いと思いますけど、老人同士だけでは、ふけるような気がするのですよ。

歳を取っても、若い人とも付き合うようにしないといけません。

私:普段は何をなさっているのですか?

彼:朝、起きると毎日、自転車に2時間くらい乗るのですよ。

良い運動になりますよ。

私:そうですか。それで、定年退職なさるまでは何をされていたのですか?

彼:会社員でした。夜勤もあったりしたのですが、40年間勤務しましたよ。父親は商社マンだったのですよ。

それで、父親とアメリカやアジア各地に行ったりしたのです。

私:凄いですね。

9時になると映画が始まったのでした。

大画面での音響効果でスペクタクル映像は大迫力でした。

これは家庭では体験できないものです。

トロイはギリシャ史劇です。

歴史ものは古典に立脚して創作しているので、説得力があります。教訓を与えてくれます。

この映画はアキレスを主人公にして、トロイ戦争を描いたものです。

私はこの映画を見て、なぜトロイはギリシャに負けたのかを考えたのでした。

そして、トロイの負けた理由は現代の企業戦争にも当てはめられると考えたのでした。

トロイ敗戦の理由

1.モラル違反

トロイの王子パリスがギリシャの王妃を略奪したのは愛のためと言っても、モラルに反す る。そして、これが戦争への口実となってしまった。

2.政治力・軍事力の差を計算しない。

味方と敵のバランスオブパワー(力の均衡)の差を計算しなかった。

そして、ギリシャからの和平案を無視した。

3.宗教・占いへの依存

アポロンの神がトロイを守ってくれると信じた。

また、戦争をするかの判断、勝敗の予見を占いに依存した。

4.過信・不注意

トロイの城壁は完璧で負ける事がないと信じた。

トロイの木馬に十分な注意を払わず、敵軍の退却を十分確認せず、祝宴に酔いしれた。

5.知恵の欠如

ギリシャの木馬の陽動作戦(知恵の作戦)にひっかかり、一方、知恵を働かせなかった。

アキレスの一騎打ちの挑戦に(名誉のため、)勝ち目のないトロイの長男の王子が応じて死亡してしまった。

私の感想

ギリシャの王は円熟したクールな政治家、知恵者と思いました。

彼は不遜なアキレスを嫌いでしたが、政治のために重用したのでした。

(アキレスは戦術に優れていましたが、人間的に未熟な自己中心者に見えました。)

これに対し、トロイの王と長男の王子は人間的には人格者・人情家とみました。

(次男のパリス王子は欲望重視の未熟な自己中心者に見えました。)

この場合は歴史は円熟した政治家、知恵者に軍配を上げる事が多いと思います。

何故かというと、国家・国民をどうするかと言う事を重視し、権謀術数を用いても勝つことを優先したからです。

ギリシャの王の方が視野が広く、国家の統一、協調を重んじたように思います。

トロイは視野が狭く、己を過信した自国中心国家だったように見えました。

この点から言えば、遅かれ、早かれ、勝敗は始まる前から明らかだったかもしれません。

(歴史は繰り返す。あえて、日本に例えれば、徳川家康軍と(豊臣秀吉亡き後の)豊臣軍の戦いにあてはまるのでしょうか? そして、大阪城はトロイの城壁にあたるのでしょうか? )

何事も、国際協調のもとでないと成功はおぼつかないと思います。

この映画『トロイ』が私に教えてくれた事は『未熟な自己中心者・自己中心国家には悲劇が待ち受けているかも知れない』という事でした。