ZW ドライパンサー レビュー
2019.12.31 06:41
今回のレビューは、1/35スケール ZOIDS ゾイドワイルド より、
“ZW35 ドライパンサー” です。
“ZOIDS ゾイドワイルド” より、
単独での隠密行動に特化した帝国所属のゾイド
“M型 パンサー種 ドライパンサー” が
2019年最後のアイテムとして発売されました。
アニメはちょうど折り返し地点ですかね。
ジェノスピノが復活し、共和国に侵攻。迎え撃つ防衛部隊をほぼ単騎で壊滅させ、ビーストライガーも大きな損傷を負ってしまう・・後半へ向けてのパワーアップのための通過儀礼ですな。王道展開です。
まぁ、すでにパワーアップ後の機体はネタバレしてるわけですが・・
流通とか諸々の事情で仕方ないとは思うんですが、どうにかなんないのかなぁ?
あと、ジェノスピノでか過ぎ(笑)。
今回のゾイドワイルド ゼロでは、個々のゾイドのサイズはキャラとの対比も考慮してあえてキットのスケールである1/35には準拠していないという話は聞いていましたが、それにしても・・
まぁ、ラスボスですからね。あれくらい圧倒的なサイズ差、戦力差がないと盛り上がりません。それでも1作めのデスザウラーやウルトラザウルスほどではないし、まだ常識的な巨大化(笑)だと思います。
なお、今回の主役であるドライパンサーは、 新年1発めの第13話に登場するようです。
では、レビューしていきます。
ブラストユニット
今回は完全新規のブラストユニットが付属します。
例によって組み立て済みで、両側のアームは手動で折りたためるようになっています。
オレンジの軸が回転軸。当然ですが、伸ばした状態でもたたんだ状態でも連動して回転します。
これまでのネコ科ゾイドに付属したものより大型で手の込んだユニットになりますが、そのぶん価格も上昇しております。M型なのに、4000円。
ファーストシリーズから実に25%も値上がりしていますが、内容が相応かと問われると、う~ん・・といった感じです。
ボーン復元
同じネコ科ということで、ボーンパーツの大半はビーストライガーなどと共通。
牙や爪、首許のパーツなど新規部分は少ないですが、今回はブラスト発動を手動で切り替える方式になっているため、ブラストユニットと首周りの構造が若干変更されています。
とはいえ、首のボーンパーツ自体は同じものの流用です。
なお、公式の機体解説では状況に応じて背部武装(ブラストユニット)をパージできる、ようなことが書いてありますが、ボーン組み立ての段階で完全に挟み込むかたちになるため、ユニットを外すためにはすべてバラす必要があります。
復元完了
外装と武装を取り付けて復元完了。
ガンメタリックのボーンの上からブラックの外装を纏う、黒豹=ブラックパンサーです。
ほぼ真っ黒ななかにZ-Oバイザーのレッドと拘束キャップのバイオレットが映えます。
外装のホリゾンタルアーマーは高度なステルス機能を有しているため、闇夜に紛れ、背部ユニットの3連サイレントガン(2基で計6門)で音もなく敵機を破壊する忍者のようなゾイドです。
身体の左右を守るように装備する大型のシールド、シャドウシールドも正円でないところがまた渋い。
正直ネコ科はもう食傷気味だったんですが、これは普通に格好いいですね。
背部の新規ブラストユニットのおかげで、これまでのネコ科ゾイドとはけっこうシルエットが変わっているのも大きいです。
そうなんだよなぁ。こんなふうに背中のユニット(パーツ)を変えるだけでも随分印象が変わるのに、なんでこれまでのネコ科は爪振り下ろすことしか考えなかったのか・・
なお、相変わらず瞳は死んでいます・・
マシンブラスト(兵器開放)形態
シャドウシールドをくるりと回すことで内部に収納されていた3枚のA-Zドライブレードが出現。さらにシールドをマウントしているアームを水平に起こし、首を下げることでブラスト形態へ変形完了です。
首を下げることで連動してブラストユニットが前方にスライドし、モーター上部のギアの動力がシャドウシールドの回転軸まで伝わる仕組みになっています。
詳しくは後ほど、動画のコーナーで。
この形態で放つ兵器開放技の名前は、“地獄の三連刃(ドライスラッシュ)” 。久々にダサいです(笑)。
改造計画書
パッと見、上段のプランは既存のパーツだけで再現できそうな感じですが、シャドウシールドの内部がジェノスピノのノコギリ刃と一体成型になってるパーツの一部だったりします。
やっぱりここだけは今回のシリーズの主ターゲットである子供ではなく、旧ゾイドからの古参ファンへのサービス的な要素が強いのでしょうね。
改造武器セットを使ってカスタマイズ。
イメージはステルス爆撃機。一応、4枚のウイングで空を飛べるという設定です。かなり重そうですが(笑)。
シャドウシールドに代えて取り付けたレドームは、当然ですがブラスト形態でちゃんと回転しますよ。
電動アクション
通常形態では4本の脚で前進するのみです。
とはいえ、今ままでこの型は歩き出すと同時にブラスト形態への移行を始めてしまっていたので、この状態で歩き続けてくれるのはある意味新鮮です(笑)。
シャドウシールドを回すことで内部のドライブレードが出現。
さらに首を下げていくと連動してブラストユニットが前方にスライド、モーターの上部ギアを噛むことでユニットに動力が伝わる仕組みです。
これまでの同型ゾイドではこの動作を電動でこなしていたわけですが、ドライパンサーでは手動で切り換える方式に変更されました。
手動になった竜ですが、ただクローのロックを外すだけの同型とは違い、若干大型のブラストユニットそのものを前方にスライドさせることが、モータによる連動では難しかったのかもしれません。ゾイドワイルドのモーター弱いからなぁ・・
首の可動部のクリック機構はそのまま生きており、下げていくとカチッ、カチッ、と4段階に首の角度を変更できます。最終4段階めまで下げきらないとブラストギミックは連動しませんのでご注意を。
この形態では歩行と同時にシャドウシールドが回転し、口も開閉するようになります。
シャドウシールド及びドライブレードをマウントするアームは水平に持ち上げることができ、もちろんその状態でもシールドは回転します。
当然一方が水平、もう一方がたたまれた状態でも回転します。
なお、ドライブレードは先に手動で展開させておくという指示がありますが、動画のようにスイッチを入れれば回転の遠心力で自動的に展開します。
比較画像
まずは旧シリーズから。
パンサー(ヒョウ)がモチーフのゾイドにはデスキャットというものがありますが、それが確か第1期シリーズの最終アイテムだったと思います。
持っていたのですが、随分前に処分してしまったので、今回並べることは適いませんでした・・残念。
といわけで、背中の装備が似ているガルタイガー(ジャイロクラフター装備)と。
画像のものはゾイド25周年記念のシリーズ、リバースセンチュリー版でガルタイガー単体にオプションのジャイロクラフターがセットになったものです。シルエットが今回のドライパンサーのブラスト形態と非常によく似ています。
まぁ、トラ型ですが。
ちなみに、このガルタイガーは第1期ゾイドシリーズに終止符を打ったとして、一部で悪名を轟かせているようです。確かに、派手過ぎるカラーリング含めてデザインはまったくゾイドらしくありませんね。