蛇紋岩大地
https://www.jamstec.go.jp/cdex/j/educators/sand/textbook/text04.html 【岩石の種類】
岩石は大きく分けて、堆積岩、火成岩、変成岩に分類されます。
堆積岩とは、水中で(主として海中、まれに湖や河川敷などのこともある)砂や泥などが堆積したものが、長い時間をかけて押し固められて岩石になったものです。
火成岩は、マグマが冷え固まってできた岩石で、地上もしくは比較的浅い地下で固まった火山岩と、地下深い所で固まった深成岩に大別されます。
変成岩は、もともと堆積岩や火成岩であったものが、高温や高圧などの条件にさらされて、鉱物組み合わせや組織が変化したものです。
岩石の表面は、風化による変質や汚れで見にくくなっていることがよくあるので、鑑定の際にはハンマーなどで割った新鮮な面を観察するようにすると良いでしょう。
ハンマーを使用する際には、周りに人がいないかよく確認しましょう。
岩石用ハンマーのヘッドは片側が平らで反対側が尖っていますが、通常は平らな方の面で叩きます。
岩石が割れた瞬間に小さなかけらが跳ねて飛ぶことがありますので、気をつけましょう。特に目に入ると危険なので、使用時には眼鏡をかけると良いでしょう(安全眼鏡=ゴーグルが有ればさらに良い)。また、頸動脈も同様に危険なので、首にもスカーフやタオルを巻いておくと安全です。
岩石を割る際にはハンマーを持っていない方の手や足で、割ろうとする岩石を固定すると割りやすくなりますが、この時手足の指を叩かないよう、十分注意しましょう。万一叩いた時にダメージを最小限にする為に、手袋や、先端の硬い靴(安全靴など)を装着するようにしましょう。
岩石を割るにはコツがあります。岩石の平らな面を上にして、その真ん中辺りにハンマーの角の部分を当てるような感じで鋭く振ると、比較的上手く割れます。
代表的な岩石
地殻を構成する岩石
堆積岩 砂岩、泥岩、礫岩、チャート石灰岩、凝灰岩
火成岩 火山岩 流紋岩、安山岩、玄武岩
深成岩 花崗岩、閃緑岩、斑れい岩
変成岩 片岩、片麻岩、角閃岩、緑色岩、
マントルを構成する岩石 カンラン岩
(略)
カンラン岩(かんらんがん、英:peridotiteペリドタイト)
上に挙げた岩石はすべて地殻の岩石ですが、カンラン岩はマントルを構成する主要な岩石です。そのため地表に露出することは稀で、特殊な地域にしか分布しません。カンラン岩、主にカンラン石と輝石が構成しており、斜長石やスピネルを含んでいることもあります。色はカンラン石の色を反映した明るい緑色をしています。粗粒であるために、一つ一つの鉱物がはっきり肉眼で確認できることが多いです。カンラン石は変質に弱く、変質すると蛇紋石(じゃもんせき)という鉱物になります。カンラン岩が変質した結果できた、ほぼ蛇紋石だけからなる岩石を蛇紋岩(じゃもんがん)と呼びます。
http://iwate.world.coocan.jp/geological/southkitakami/serpentine.html
【南部北上帯 岩手県の石 蛇紋岩(早池峰山等)~ 日本列島の基盤岩 ~】
http://msystm.co.jp/blog/20150221.html
【岩手県の山岳信仰 その1 ~ 本当に不思議な山ばかり】 より抜粋
室根山
室根山 「室根山」は、その名の通り、一関市室根町にある山で、標高約895mとなる、北上高地の独立峰です。
また「室根山」は、別名「桔梗山」や「卯辰山」と呼ばれており、「日本武尊(やまとたけるのみこと)」が鬼退治をしたという伝承もあるため、「鬼首(おにかべ山/おにこうべ)山」とも呼ばれています。
「室根山」は、道路が整備されているので、車で頂上まで行けますが、敢えて登山と言う方は、JR大船渡線「折壁」駅から約8.8Km、時間にして約2時間程度で登山が出来るそうです。
また「室根山」の山頂には、キャンプ場、天文台、乗馬クラブ、温泉、宿泊施設、果ては、ハンググライダーまで出来る施設が設置されているようです。
何か、こんな事を書いていると、「山岳信仰」の紹介ではなく、単なる「レジャー施設」の案内をしている様な感じがして来ます。
しかし、八合目には、ちゃんと「室根神社」があります。 室根神社
この「室根神社」の歴史は古く、由来によると、奈良時代の養老2年(718年)、天正天皇の勅命により、鎮守府将軍「大野東人(おおのの-あずまびと)」が、蝦夷征討祈願の為に、紀州・牟婁(むろ)郡本宮村から、熊野大社本宮の勧請を天正天皇に願い出て許されたそうです。
その後、紀州から船団を組み、5ヶ月を掛けて宮城県本吉郡唐桑町の鯖立(しびたて)に到着し、舞根神社(瀬織津姫神社)を仮宮としたそうですが、後の神託により、現在の室根山に、熊野神を勧請したそうです。
この勧請以来、「室根山」は、「牟婁峯(むろね)山」となり、平安時代の安元元年(1175年)、「室根山」に改称したとされています。
その後は、藤原氏の滅亡の後、鎌倉時代の正和2年(1313年)、「葛西 清信(かさい-きよのぶ)」が熊野新宮を勧請したが、両宮とも数度の火災の為、再建されています。
特に、1260年頃、時の執権「北条 時頼(ほうじょう-よりとき)」は、寺僧の非礼に激怒し、48院88坊全てを焼き払ったと伝えられています。(奥州天台宗廃滅令)
千年杉 また、「室根神社」では、「東北三大荒祭り」の一つとして有名で、現在は、「国指定重要無形民俗文化財」となっている室根神社特別大祭「まつりば行事」が行われています。
この荒祭りは、4年に一度、旧暦の閏年の翌年に行われるそうで、1,300年位の歴史ある祭りだそうですが、詳細は、また後日、紹介したいと思います。
さらに「室根神社」、特に「新宮」には、樹齢千年を超えると伝えられている「千年杉」を初め、境内には杉の巨樹が数多く存在します。標高850mを超える場所に、これほどの巨木が存在するのは珍しいそうです。(と、案内板に記載されています。)
そして、隣の山の斜面には、「室根山三十三観音」があります。 室根神社
これも説明板によれば、観音は、民衆の願いに応じるため、三十三の姿に化身すると言われ、この場所には、聖観音、千手観音、馬頭観音、等、三十三体の石像観音が安置されています。
この斜面の下に、前述の「奥州天台宗廃滅令」の際、ご本尊である「十一面観音像」を隠したと言われる岩窟があるそうです。
さて、この歴史ある「室根神社」ですが、本宮のご祭神は「伊弉册命(いざなみ)」で、新宮のご祭神は「速玉男命(はやたまのをのみこと)」と「事解男命(ことさかのを)」となっています。
新宮の方は、ご祭神が、熊野神社系なので問題無いと思います。しかし、本宮の方が問題です。
先の説明では、鎮守府将軍「大野東人」が、熊野大社の本宮を勧請しているはずですが・・・何故かご祭神が「伊弉册命」となっています。
「伊弉册命」と言えば、古事記の「国生み」や「黄泉の国」が有名ですが、「伊弉册命」が、何で、そして何時、「室根神社」のご祭神になったのかは不明です。
「不明」ついでに記載すれば、鎮守府将軍「大野東人」が、熊野大社本宮を勧請して、仮宮を舞根神社(瀬織津姫神社)に設置したとなると、この時のご祭神は「瀬織津姫(せおりつ-ひめ)」だと思うのですが、何故か、この「瀬織津姫」の名前も、「室根神社」から消えてしまっています。
何で、「熊野神社本宮」の神様や「瀬織津姫」が、「室根神社」のご祭神から消えてしまったのかは、今となっては、誰にも解らないものとなってしまっているようです。
さて「室根山」に対する信仰ですが、元々は、蝦夷征服を目的に、国家事業として熊野神を勧請したのが始まりです。蝦夷征服と言う、当初の目的を達した後は、天台宗と強力に結びつき、朝廷までをも取り込んだ「山岳信仰」となって行きます。
蝦夷征服が完了した後、平安時代初期となる850年頃には、天台宗の開祖「最澄」の高弟であり、第三代天台宗座主となった「円仁(慈覚大師)」が、前述の通り「室根神社」に、4寺48院88坊から成る、一大霊場を創りあげています。
このように、国家と結びついた、巨大な「山岳信仰」の場所も、時の権力者の怒りを買い、全て灰燼に帰してしまったのですが、その50年後に、領主「葛西氏」が、「室根神社」の復興に取り掛かり、現在に至っています。
現在では、前述の室根神社特別大祭「まつりば行事」では、五穀豊穣、大漁、平和祈願、交通安全、家内安全・・・要は何でもかんでも拝んでも大丈夫なようです。
https://crd.ndl.go.jp/reference/modules/d3ndlcrdentry/index.php?page=ref_view&id=1000226994 【レファレンス事例詳細(Detail of reference example)】
質問 火山について調べています。マントル、マグマ、溶岩のそれぞれの違いがわかる資料を紹介してください。
https://mtl-muse.com/study/kashio-spring/plate-and-volcano/ 【プレート運動と火山の分布】
https://jp.sputniknews.com/science/201711274315572/ 【金の起源の秘密が明かされる】
アルゼンチン、オーストラリア、チリ、スペイン、フランスの学者からなる国際グループが、金は地球のマントル(地殻と核の間にある層)で生まれ、地球の内部プロセスの影響を受けて地球表面へ浮上することを突き止めた。ポータルEurekAlertが伝えた。
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