【15禁】今だけ心は置き去りにして
ギロ←クル←睦の片思い。
睦実さんが嫉妬で暴走してます。
15歳未満の方は閲覧ご遠慮下さい。
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「なんのつもりだ…睦実」
突然ベッドの上に押し倒され、クルルは不機嫌そうにこちらを見上げる。
「俺はただ、可哀想なクルルを慰めてあげようと思ってね」
そう言ってへらっと笑ってみせるも、クルルの攻撃的な目付きは変わらない。
こうも露骨に嫌な顔をされると、流石に俺だって凹むんですけど…
「どういう意味だ」
「わかってるくせに。ギロロは絶対クルルのことなんか好きにならないよ?」
彼の名が出た瞬間、クルルの眉がぴくりと反応したのを見逃さなかった。
それが気に食わなくて、余計加虐心を駆り立てられる。
「もしかして振り向いてもらえると思ってた?そんなことないよね。だって夏美ちゃんはあんなに可愛いんだし。そもそもクルルは男なんだし?」
「なんで…そんなこと、っ」
「可哀想なクルル。報われないね」
「……っ!」
可愛いクルルの顔が悲痛に歪む。
なんでそんなことを言うのかと言いたげな表情。
あぁ…クルルのこういう顔も好きだなぁ。
「ねぇ……クルル?」
わざとらしく耳元で優しく囁いてみる。
「俺がギロロの代わりになってあげようか?」
「…なに、言って…」
「何も難しいことじゃないよ。クルルは俺をギロロだと思って、ただ身を任せておけばいいんだよ。ほら、こうして見えなくなっちゃえば……」
片手でクルルの眼鏡を外してベッドの脇へ放り投げる。
「……ね?気にならないでしょ?」
「ふ、ざけんなっ…!」
頑張って抵抗するも、ケロン体と地球人の体格差じゃ到底敵うはずもなく。
「怖がらなくても大丈夫だよ。どうせすぐに快楽でどうでも良くなっちゃうんだから」
胸元を指先で、ツー…と撫でてみる。
クルルの身体がびくっと跳ねて、急に大人しくなった。
どうやら本気で怯えてしまったらしい。
「良い子だね、クルル…。大丈夫、ギロロっぽく少し荒めにシてあげるから…」
「クぅ…」
クルルはこれ以上抵抗するのは無駄だと悟ったのか、目を固く瞑り唇をきゅっと結んだ。
そういう姿が余計煽るってわかってないんだろうなぁ。
健気で可哀想なクルル。
あぁ…ほんと可愛いなぁ。
絶対にあいつなんかに渡すもんか。
ごめんね、クルル。
――せめて今だけは、あいつへの心は置き去りにして……