【18禁】黒くて深い(後半)
『黒くて深い(前半)』の続きです。
18歳未満の方は閲覧をご遠慮下さい。
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テントの中から漏れる、濡れた喘ぎ声と荒い息遣い。
近くに人がいなかったのは幸いだった。
中で何が行われているのかは、当事者たち以外には知る由もない。
些細なことですれ違ってしまった二人。
勢いで出てしまったクルルの一言が、ギロロをこんなにも変えてしまった。
暗く濁った瞳でクルルを見下ろし、不敵に微笑んでいるギロロは、今までクルルが見たことのない姿だった。
「せ、せんぱっ…ごめ、なさっ…」
「聞こえんな。もっとはっきり言え」
「ひ、あぁっ…!」
返ってくるのは素っ気ない言葉のみ。
ギロロの指先が、クルルの敏感な先端を容赦なく刺激する。
先から溢れ出た蜜を指に絡めると、根元から強い力で扱き上げ、同時に裏筋を指の腹で擦り上げる。
「やっ…んっ……あっ、あぁっ――!」
クルルは身体を震わせ悲鳴を上げると、そのままあっけなく達してしまった。
連日ラボに引き籠っていた為、久しくギロロに触ってもらえていなかったクルルの身体は、いつも以上に敏感になっていた。
「今日は随分早いな。嫌々言いながら本当は乗り気なんじゃないのか?」
「くぅ…」
レイプまがいのことをされているこんな状況ですら、しっかり反応してしまう自分の身体に、クルルは情けなく思えてきた。
一人であっという間に上り詰め、それでもまだ身体の熱を持て余している自分の姿は、ギロロの目にどんな風に映っているのだろう。きっと酷く淫乱で、はしたない奴だと思われているに違いない。
そう思うと、クルルは一秒でも早くこの場を立ち去りたかった。
「もっ…やらぁ…。俺がっ、俺が悪かったからぁ…」
「嫌だと?その割にはここが物欲しげにヒクついているようだが?」
ギロロの無骨な手が、するするとクルルの後孔へと移動する。
やがて指は窄まりに触れると、ツプ、と飲み込まれていく。
「ん…っ…ぅん…!」
ギロロの太い指が入ってくる感覚に、思わず鼻から抜けるような声が漏れた。
その艶っぽい声に気を良くしたギロロはニンマリと笑うと、指を大きくぐるりと掻き回し、わざと聞こえるように指遣いを荒くしてぴちゃぴちゃと卑猥な音を立てた。
「こんなに俺の指を締め付けおって…やらしい身体だな」
「ん…っ…はっ……ぁ…っ…」
既に思考が回らなくなっていたクルルは、あまりの快楽に口端から唾液を垂らしながら、ただただ喘ぐことしかできなかった。
達したばかりの中心に再び熱が集まり始め、先端からはトロトロと透明な蜜が溢れ出す。
指を二本に増やし、前よりも深いところを抉ってやると、クルルは甘く濡れた声を上げ、ギロロの指を更にきつく締め付けた。
「ぁ…はっ……せ、せんぱっ…もう……っ!」
「欲しいか?」
今更取り繕う余裕もなく、クルルは素直にこくこくと首を縦に振る。
ギロロがゆっくりと指を引き抜くと、濡れた後孔は今まで咥えていたものが無くなり物足りなさそうにヒクついた。
しかし、ギロロは指を抜いたきり動こうとはせず、口端を上げ意地の悪そうな顔でクルルを見下ろすだけだった。
「そんなに欲しければ、睦実やケロロに頼めば良かろう?」
「……っ!」
ここに来てギロロが冷たく突き放す。
独占欲の強いギロロからは考えられないその発言に、クルルは自分の失言がどれ程ギロロを傷付けてしまっていたのかを痛感した。
恐らくギロロも、この状況下でクルルが自分以外の者を求めるはずがないという自信があってこその発言なのだろうが、今のクルルにはそこまで頭が回る余裕もなく、ダメージを与えるには充分すぎる仕打ちだった。
「い、やだぁっ…!せんぱいがいいっ…!ごめんなさっ…もうあんなこと言わないからぁ…!」
ぽろぽろと涙を流し懇願するクルル。
焦らされて身体のナカが切なく疼き、堪らず腰がゆらゆらと揺れる。
普段のクルルからは想像もつかない善がり狂ったその姿に、ギロロはコク…と喉を鳴らし、思わず見入ってしまった。
「当然だ…」
散々目の前で乱れ喘ぐ恋人の姿を前にして、ギロロの理性もそろそろ限界だった。
手早くベルトを外し、はち切れんばかりに大きくなった自身を取り出す。
クルルの細い足を肩に担ぎ、ぐずぐずに蕩けた秘部に猛りきった雄を宛がうと、そのまま一気に腰を沈めた。
「ひっ、あっ、あぁ――っ……!」
「くっ…熱いな…っ」
指とは比べ物にならない質量を持ったモノが、内壁を擦り上げながらズブズブッ…と体内を押し拡げ侵入してくる。
いつもはクルルの身体を気遣いながら抱いているギロロも、今回ばかりは獣のように激しく腰を打ち付け、乱暴に孔を犯す。
「やっ、ひぁっ、あ、アッ!」
突き上げられる度に、甘い痺れが身体を走り抜ける。
これまで幾度かクルルと身体を重ね、クルルの一番弱い部分を熟知しているギロロは、ここぞとばかりにソコだけを執拗に突き続けた。
「んっ、あ、あっ、あんっ!」
びくびくと内股を痙攣させ、クルルが嬌声を上げる。苦しげな表情とは裏腹に、クルルのナカは、もっと強く、もっと奥へとギロロをきつく締め付ける。
それに応えるように、ギロロの動きが更に大きく、強くなる。
「浮気なんぞ出来ぬよう、俺無しでは駄目な身体にしてやるっ…!」
「ひっ、あっ!んんっ、……やっ、あぁ――っ!」
ひと際大きく突き上げられ、クルルの身体が弓なりに仰け反った。
クルルが達すると同時に、ギロロも低く呻いて奥の深いところで飛沫を放つ。
「ぁ……んぅ…ぁ……っ」
体内にギロロの熱い精液がドクドクと注がれる感覚に、クルルの身体がぶるっと震えた。
そのまま力が抜け、ぐったりとしたクルルの身体を、ギロロがしっかりと抱きしめる。
「お前は一生俺のものだ。誰にも渡さん」
ギロロは耳元でそう低く呟くと、腕の力を強める。
乱れた呼吸を整えることもできず、クルルは肩で息をしながら、小さくこくりと頷いた。
数日ぶりに嗅いだギロロの匂いに安心し、クルルは静かに瞼を閉じ、そのまま深い眠りについたのだった。