宇宙:宇宙の目から自分を見直す。
1. 宇宙のような広大なところから自分を見たらどうであろうか。
自分は蟻(アリ)のような極めて小さい存在でしかない。
蟻(アリ)がどう仲間割れしようとも、協力して働いても、宇宙には全く関係のない存在のように思える。
蟻(アリ)を見た場合は区別がつかず、どの蟻(アリ)も同じように見えるはずである。
なぜなら、蟻(アリ)の性質は全く同じようであるからである。
では人間の場合も同じではないか。人間もまた同じような性質のものである。
宇宙の目から人間を見たら、自分はどう見えるであろうか。どうでもよい人間であるか、それとも普通の人間であるか、それとも尊敬されうる人間になれるだろうか。
そして、ほかの人間をみたら、どう見えるであろうか。自分とは同じ人間ではないと、思えるであろうか、それとも自分と同じ人間と見えるであろうか。
2.多くの人は自分と他人は違うものの存在と認識していると思う。決して自分は他人、他人は実は自分であるとの認識はないと思う。
しかし、一視同仁という言葉があるのである。自分も他人も同じとみる考え方である。
人類は兄弟姉妹という言葉もある。 これも他人を他人と見ないで、まるで家族のように見ようという考え方である。
芸道では世阿弥は芸道に上達するには自分を自分の上から見て、他人のように見立て、稽古をせよと言っている。このことを自己の客観視という。
これは現代では自分の悩みを客観化し、悩みを和らげる方法とも言われる。
武道ではもっと飛躍して、負けないためには無我の境地になれとも言っている。
そうなると自分のことは考えずに、自分が他人になるので、相手の手や考えをよく把握することができて、負けないというのである。
こう考えてみると、自然に自分は自分、ではなく、他人も自分も同じであると認識し、かつ、我欲をすてて、無我の境地で対処することが大切のように思えてくる。
3.自然の一般的な考えを超越し、宇宙の目から自他を見直し、無我で、一視同仁の立場から万人を博愛の観点から見ることが人生の達人の境地とも考えられる。