「DEAD OR ALIVE FESTIVAL 2019」参戦レポート(輝Rock / シオロジカ)
COMP公式プロゲーマーの「輝Rock」と「シオロジカ」です。
11月23日に東京のニューピアホール竹芝で行われたイベント「DEAD OR ALIVE FESTIVAL 2019」(以下、DOAフェス)内で開催された「DEAD OR ALIVE 6 World Championship Finals」(以下、DOA6WCF)に出場してきましたので、今回もイベントを振り返りつつレポートをお届けしたいと思います。
■イベント前日
今回のイベントはDOA6WCの最終大会で、東京で開催されました。
海外からも多数の選手が参加。
シオ:
前日はゲームセンターの多数のアーケード版で日本人選手と海外選手が対戦しました。
その後、前夜祭といわんばかりに大所帯で居酒屋にいきました。
前日にも関わらずみんなお酒を楽しんでいて、いつも海外で会っているプレイヤー達が日本を満喫している姿を見てたらなんか嬉しくなって、自分も思いっきり楽しみました。
■当日の会場の様子
DOAフェスは写真のような感じでした。イベントは大会のトーナメントだけでなく、コスプレコレクションなど様々なステージが行われました。公式グッズの販売もありましたね。
コスプレをされている方も大勢いらっしゃいました。壮観!
■TOP16~TOP8
そんなこんなでTOP16の試合がスタート!
試合は壇上で行われました。
輝Rock vs Kwiggle選手
(画像&動画提供元:YouTube:コーエーテクモChannel)
輝:
初戦は「Kwiggle」選手のクリスティ。フェーズ4を選ぶだろうなと思ってキャラ対策してきていたのですが、最初から読みがハズレました。
彼は攻めが上手く、完全に対応するのは難しいです。そのため、今回は全力で攻めることに意識を集中しました。私の大会での負けパターンとして、相手の攻めに振り回されていることが多いので、それを払拭する意味でも思いっきり強くぶつかろう!という感じです。
その甲斐もあってか、1試合目は勝利!
2先なのでこのままの勢いで押し切りたかったのですが、相手にステージギミックを上手く使われ敗北して1:1に。3試合目も、相手の派生のディレイ打撃やギミックを使ったコンボでリターンを多く取られる場面が多く敗北。1:2で負けてルーザーズ行きとなりました。
試合には負けてしまったものの、自分がやろうと思っていた動きができたので悔いは少ないです。
実は、1番最初のラウンドで、開幕から「最大投げ→起き攻めに最大投げ→もう一回起き攻めに最大投げ」という、どう考えても無茶苦茶なことをやっていました。普段だったら絶対にやらないような動きをしてみたのですが、配信に載ってなかったようで残念です。でもそのラウンドは負けましたw
シオロジカ vs CrazySteady選手
(画像&動画提供元:YouTube:コーエーテクモChannel)
シオ:
一戦目はホールドに対しての投げ読みが功を奏して、相当なダメージを奪えたお陰でギリギリの勝利。二戦目は爆竹で荒れに荒れた結果なんとか勝利。試合中かなりテンパりましたが無事試合に勝利!
特に障害物に当てた後の爆竹を忘れて1ラウンド落とした時は、頭が真っ白になって危なかったw
輝Rock vs Comic Ari選手
輝:
ルーザーズ初戦はドイツのブラッド使い「Comic Ari」選手と試合。
正直、ブラッドはあまり得意ではないのでギリギリまで悩みましたが、戦いやすさの可能性にかけて初戦はクーラを選択しました。私のクーラの練度があまりにも低くすぎて、さすがに厳しいかな?なんて思っていたらなんと初戦に勝利。自分で言うのもなんですが、まさかこのキャラチョイスで勝てるとは……。続く2戦目は負け。やはり浅さがネックとなったのでここでかすみにキャラチェンジ。最後は普段どおりに戦おうと思ったのですが、相手のかすみ対策が上手くていきなり2ラウンドを取られる展開に。3ラウンド目も劣勢で、雰囲気的には「終わったな……」という状況だったのですが、ギリギリで踏ん張って2ラウンド巻き返してフルラウンドフルセット。お互いあと一発!という場面までもつれましたが、最後に決死の下段を通して勝利しました。いつもなら完全に終わってる流れだったので、なんとかできて本当に良かったです。
シオロジカ vs Keisuke選手
シオ:
今年は色んな場面で当たった「Keisuke」選手との試合。
野試合での戦績は私の方が良いのですが、彼は本番に強いタイプなのでいつも怖いんですよね。
一戦目はイケイケに攻められて落としてしまい、後がなくなったのですがその後に爆竹などデンジャーが強いステージを連続で引き、ステージギミックをかなり利用することが出来て逆転勝ち。
また、荒れた試合だったのですが運も良かったです。
輝Rock vs Keisuke選手
輝:
関西の雄 「Keisuke」選手のハヤブサと試合です。
大会で当たるのはツアーの「オンライン大会」以来です。その時は0:3で敗北したので、気を引き締めて臨みました。
彼との試合は、いつも相手の攻めに対する対応や防御ばかり考えているので、今回はどう攻めるか?を重視して動きました。特に開幕は、強気に投げを多めに選択したのですがこれが上手く働きました。逆択や一撃の火力が怖いハヤブサですが、終始自分のペースで戦えたように思います。ここで勝利し、ルーザーズでTOP8進出が確定しました。
これにより、私は今年”参加した全てのツアー大会でTOP8に残った”ことになります。地味なことですが嬉しく思っています。
無事シオロジカはウィナーズでTop8、輝RockはルーザーズでTop8に進出が決まった後は当日枠を抜けてきた選手の試合を観戦しました。
当日予選の結果予想はある程度していたのですが、下馬評通りの選手が抜けたプールもあれば、番狂わせが起きたプールもあってかなり盛り上がっていました。
ふわちん選手 vs Ky-Dragon選手
シオ:
特に私は「Ky-Dragon」選手と3名の当日枠の選手のうちのいずれかが次の対戦相手になるので 、当日予選中も会場を駆け回りながら注目選手の試合を観戦しました。
フタゴン選手 vs たにい選手
そして、3つある当日予選を抜けてきたのは、古参の強豪「ふわちん」選手、若手ながら大会の経験も豊富な「たにい」選手、そしてDOA以外のゲームも強いことで知られる「フタゴン」選手の3名です。
特に「フタゴン」選手は、今年はDOAのみに専念してプレイしてきたわけではないのですが、持ち前の格闘ゲームの上手さを発揮して、そのままウィナーズでTop8まで駆け上がってきました。
そして、当日予選枠の選手を含むルーザーズプールは「Electrified Mann」選手と「Gehaktbal」選手がそれぞれ勝利してTOP8へ進出を決めました。
Top8進出選手は以下のようになりました。
【ウィナーズ】XcaliburBladeZ選手、H0oDLeSs選手、Siologica、フタゴン選手
【ルーザーズ】Gehaktbal選手、TeruRock、CrazySteady選手、Electrified Mann選手
■TOP8~決勝
シオロジカ vs フタゴン選手
(画像&動画提供元:YouTube:コーエーテクモChannel)
シオ:
一戦目はプールで勢いがある状態の「フタゴン」選手が怖かったのですが、落ち着いた動きで一本先取。
よしよしと思ったのも束の間、2試合目からいきなりギアを上げてきて一気に流れを持っていかれてしまいました。
二、三試合を取られてリーチを掛けられた四試合目は、今日ハマっている爆竹ステージ。
この試合も爆竹を利用して流れを止めて2-2とできたものの、どんどん試合の展開が早くなって来ました。
最終戦はそのままの展開で密着で殴り合いながら、2ラウンドずつ取り合ったファイナルラウンド。
魂の最大投げが通りギリギリで突破!最後まで白熱した試合でした。
シオロジカ vs H0oDLeSs選手
(画像&動画提供元:YouTube:コーエーテクモChannel)
シオ:
初戦はニコを選択したのですが、相手の対応が上手くて、近距離でリターンを取ることが出来ませんでした。
それをふまえて、二戦目は練習してきたティナをピック。
デカい投げが一発でも入ればそれをちらつかせて有利に立ち回れるので、序盤から狙っていき二ラウンド目に最大投げが決まりました。そのおかげでその後はホールドが出せないと読み空中コンボを織り交ぜて一試合取り返しました。
三試合目、内容は良かったのですが対応が早く一瞬の隙をついてBBでリーチを掛けられる展開に。
手ごたえはあったのでそのままティナで続投したのですが、SSでの対応も混ぜられて敗北。
相手の対応力が凄すぎた・・・。
シオロジカ vs CrazySteady選手
(画像&動画提供元:YouTube:コーエーテクモChannel)
シオ:
初戦はエレナを使ってきて驚きました。
試合前の準備中に前の試合も「XcaliburBladeZ」選手を3-0で破っていると実況から聞こえてきて、「マジか!?」と思ったのを覚えています。
試合は勝負所で朴歩を上手く使われてラウンドを取り切れず、タイミングをずらしての攻めにもやられて一気に0-2とリーチを掛けられてしまいました。
三試合目は今日勝てる爆竹ステージ!ラウンド2-1で先行して、もう一本欲しいけど追い詰められていた時、デンジャーの箱付近で浮かせて大ダメージのチャンスが来ました。
ただ、軸が少しズレていて調整しないと当たら無そうだったので、フリーステップで調整して当てたつもりだったのですが、間に合わず落としてしまいました・・・。
そのラウンドを取られて、5ラウンド目には綺麗にBBを決められフィニッシュ。
3-0と悔しい結果に終わりました。でも妥協せずに動けたのでそこに関しては悔いは無いです。
Gehaktbal選手 vs 輝Rock
輝:
イギリスで開催されたツアー大会「VSFighting」でも戦った「Gehaktbal」選手との試合です。
試合の配信は無かったものの、壇上でのルーザーズということでお互いピリピリしたムードで試合開始。これまで同様、私はかすみ、彼はバースです。
この組み合わせだと、どうしてもかすみ側が先手を取れるので攻めたくなる→バース側がホールドを狙う、という場面が多いです。属性を散らしつつ強気に攻めていくことを念頭におきつつ動きました。しかし、なかなかまとまったダメージが取れず、こちらが攻め焦ったところで上手く切り返される展開が続いて連敗。気がついたら0:2の状態に。3試合目は、ここまでの動きとは切り替え、中遠距離で丁寧な立ち回りをしました。それが功を奏し2ラウンド先取して、あと1発、というところまで相手を追い詰めたのですが、ここで相手のガードからの確定反撃で逆転されました。しかも、そこからラウンドを連取されて結果は0:3で敗北。私の大会はここまでとなり7位タイでフィニッシュです。
本大会では、あと一歩!というところまで行っているのに試合に勝ちきれない自分の不甲斐なさにかなり凹みました。しかし、これまでのツアー含めて終始そういう部分が自分の課題としてあり続け、クリアできずにいました。これが現状の実力ということだと痛感するばかりです。
決勝は「H0oDLeSs選手」vs「CrazySteady」選手。「CrazySteady」選手はエレナ、対する「H0oDLeSs」選手はリグです。「H0oDLeSs」選手が見事な対応力を見せ、ウィナーズサイドのまま3-1で勝利して優勝を決めました。
「H0oDLeSs」選手は、本大会中は恐らくリグのみを使って優勝。対応力、判断力、冷静さを兼ね備えた、まさにチャンピオンに相応しい強さでした。おめでとうございます!
■終わりに
DOA6WCの終了ということで、今回で我々のイベントレポートは一旦終了します。
これまで我々の拙い大会参戦レポート記事を読んでいただき本当にありがとうございました!
輝:
約半年間、DOA6WCツアーに参加させていただきました。お陰様で、かなりの数の大会に参加させていただきました。これまで未経験の土地を訪れたり、沢山のプレイヤーと出会うこともできました。
また、ツアーや大会を通じて多くの方からご声援を頂きましたこと、心から感謝しお礼申し上げます。
心根の弱い私は、しょっちゅう挫折しそうになっていましたが、いつもお声掛けくださる皆さんのお陰もあって、最後まで走り抜けることができました。改めまして試合のご視聴、ご声援、本当にありがとうございました!!
シオ:
DOA6WC通して応援頂いた方々、本当にありがとうございました。
COMPさんにサポート頂き、多くの大会で経験をさせて頂いたことでFinalsで上位入賞という結果となったんだと実感しています。
これから先DOA6で活動していける場があるかは未定ですが何かあれば引き続き参加していこうと思いますのでその際もぜひ応援頂けると幸いです。
またどこかでお会いしましょう!