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KANGE's log

映画「スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け」

2019.12.31 01:46

2019年最後の映画は、「スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け」でした。

それほど熱量は高くなく、「最後のジェダイ」が批判されてた頃も、こんなツイートをしていました。

展開がガチャガチャしてたり、ご都合主義だったり、辻褄が合わなかったり、突然新たな設定が出てきたり、「あれ?もう出てこないの?」的なキャラの扱いがあったりするのは、今に始まったことではないので、「スターウォーズって、そんなもんじゃね?」ぐらいの感覚です。本作も、そんなところは山盛りです。

特に前半は、インディ・ジョーンズかと思うような、「あれを探せ!」「よっしゃ行くぞ!」「今度はあれを探せ!」「よっしゃ行くぞ!」の連続。これで盛り上がるわけがない。いったい何を見せられているのでしょうか。

それでも、さすがに後半は盛り上がってきます。実は、悪の皇帝は死んでいませんでした。倒れていった歴代の勇者たちの声が主人公を再び立ち上がらせる。「オラに力を分けてくれ!」と反乱軍を支援する船が集まってくる…もう、週刊少年ジャンプ要素が満載です。努力・友情・勝利です。さすがに、この展開は熱くなります。

今回の作品は、「最後のジェダイ」でぶっちゃけてしまったちゃぶ台を片付けることなく、使えるものだけ別の部屋に持ってきて、何事もなかったかのように食事を終わらせたって感じでしょうか。 

本作の最大のテーマが「完結させること」だとしたら、それは成功していると言ってよさそうです。 

ただ、このシークエル3作の統制のとれてなさは、どうしたものなのでしょう? 監督が代われば、作品が変わると言ってしまえば、それまでなのですが、現代の銀河帝国ディズニーがやることとしては、あまりにも杜撰なのではないでしょうか。エピソード7をスタートさせたときに、どれほどのビジョンが見えていたのでしょう?

「最後のジェダイ」で、ダメなルークを見せたり、フォースの力を拡張したり、最後にフォースを持っているらしい少年を登場させて「フォースは血筋ではなく偏在しているもの」と、大きく舵を切ったわけです。もちろん、批判はありました。

その批判に対してエピソード9でやるべきことは、「エピソード8をなかったことにする」ではなくて、強引でもいいから、それさえも吸収して止揚するような、次なるチャレンジではなかったのか、と思うのです。

そんなことよりも、完結させることを優先したという印象です。

まあ、ひとそれぞれ大切にするポイントは異なるので、何をどう作っても批判はあるもので、それに対して「でも、作るんだよ」という姿勢には敬意を持っていますが。

アダム・ドライバーの表情と、チューバッカのメダルのくだり、そしてBB8のシルエットと二重の太陽を重ね合わせたシーンは、よかったです。