New York Timesも絶賛!台湾式ポークバーガーがニューヨークで成功した秘訣を探る!
みなさまこんにちは!ニューヨークでコーリビング(Co-living)ビジネスを展開する「Crossover」の2か月ニューヨーク起業家支援プログラムに参加している河野智立です。
急にですが、ハンバーガーの起源は諸説あるようで、一説によるとニューヨークから始まったようです。
いずれにせよ、ハンバーガーはアメリカ・ニューヨークの代表的な料理の1つです。そんなバーガーの聖地で大成功を収めた台湾式ポークバーガーのお店があります。
それでは、こんな調子でどうぞ一席お付き合いください!
New York Timesも絶賛した台湾式ポークバーガーの店は一体何者!?
今回ニューヨークでのフォーカスはローワーマンハッタン(Lower Manhattan)イーストビレッジ(East Village)の一角にあるBaohausと言う台湾式ポークバーガーの専門店です。
こちら2009に開店以来New York TimesやNew York Magazineにも完璧なBaoやベストBun 2010として取りあげられたほど大成功を収めたレストランです。そのBaohaus正体を今回みなさまにシェアします。
まず一体「Baohaus」の店名は、どんな意味を持っているのか疑問にもつ方もいると思います。その点に関しては、実は台湾と日本のハーフの自分が責任持って解説します!
「Bao」は中国語で「包」になり簡単にいうと肉まんを包んでいる生地の部分です。形はいろいろありますがこの蒸した中華式パン生地が「包」です。「包」は、ほかに「絶対」の意味も持ちます。
そして「haus」は英語の「house」に発音が似ていて「oo屋」の意味があります。ただしこちらも中国語の「好吃」(おいしい)に発音が似ているんです。つまり「Baohaus」は「包屋さん」以外に「絶対おいしい」と2つの意味が込められているのです。
Baohausの前をふらっと通りがかっただけだと台湾の伝統料理が出てくるとは思えない、モダンな外観でのお店になっています。
店内もステッカーが壁一面にびっしり貼られヒップホップが流れているので一瞬ここが「中華料理屋」なのか疑います。
ただ心配は無用です!ちゃんとおいしい台湾料理が出てきます!それでは本題の料理に移りましょう!
豊富なラインアップで台湾育ちもびっくり!実はすごい店の黒子!
お店の看板メニューは蒸しパン生地にじっくり煮込んだ角煮スライスを乗せて最後にピーナッツパウダーとパクチーをのせた台湾伝統式のポークバーガー。だがこれだけで終わらないのがニューヨークで人気の秘訣。
逆に台湾現地では食べられないラインナップが盛り沢山です、台湾育ちの自分もびっくりしました!
角煮バーガーのほかに出しているチキンやフィッシュそして豆腐バオは逆に台湾では珍しいです。
バーガーの本拠地ニューヨークで勝負するにはやはり、現地のテイストを入れるのが大事ですね!サイドメニューのポテトもなんとタロ芋フライです。
実はこちらのレストランは台湾系アメリカ人のエディー・フアンさんがオーナーでまさに彼のバックグランドを物語ったようなメニュー設計ですね!
そして少し調べてみたところ実はオーナーのエディー・フアンさんは多彩な一面を持つ活動家で。もともとはニューヨークでコーポレート弁護士として働いていて、リーマンショックの不況で失業しニューヨークで思い切ってスタンドアップコメディアンとして活動しているうちにレストランを経営するアイデアが出てきたようです!
そのあとは自身の著書がアメリカでドラマ化され一躍注目をあげました。
弁護士・シェフ・作家・テレビコメンテーターなどマルチにこなし、まさにアメリカンドリームの成功例ですね。
成功のカギはローカライゼーションとインスピレーション!
今回、おいしい台湾バーガーを食べて気付いたことは、Baohausがニューヨーカーの胃袋を掴んだ理由です。
伝統式の台湾バーガーはもちろんニューヨークならではの発案で伝統にひと捻りしたのが現地での成功の秘訣だと思いました。
自分のカルチャーにプライドを持ちつつ新しいカルチャーをつくり上げたのは素直にすごいと思います!
大成功したビジネスのアイデアが弁護士になるために法学博士まで勉強したことではなく、弁護士をやめた後にスタンドアップコメディアンとして活動している間に出てきたことも読んでびっくりしました。
英語には” Great things never came from comfort zones” と言うことわざがあります。日本語に訳すと「良いアイデアは自分の慣れた環境では浮かびあがらない」です。
みなさまも何か新しいきっかけが欲しい時、ニューヨークはどうですか?
思いきって航空券とCrossoverでお部屋を予約してみましょう!もしかしたら次に実写化されるドラマはみなさまの著書かもしれない!
自分も現在いいアイデアが出てこないかニューヨークで思考中です(笑)