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死霊の館〜呪われた少女〜(ルスツリゾート)

2019.12.31 07:33

 ルスツリゾートにある隠れた良質お化け屋敷。日本の遊園地に常設されているお化け屋敷はただ雑然と脅かしの機械を並べただけの味気ないものが大多数だが、この「死霊の館」はテーマパーク顔負けの雰囲気作りがなされており、他のものとは一味違う。国内でも屈指のクオリティを持つお化け屋敷になっている。

 園内にはホラーが好きそうな学生たちが多いにも関わらず、終始ひと気がなかった。この点、ルスツリゾートは不思議だった。他のアトラクションのページを見てもらってもわかるように、雨の中、園内はそれなりに混雑していたのだが、ここにしかないユニークなコースターやアトラクションはガラガラ。一方で、どこにでもありそうなウェーブスインガーやモンスター(オクトパス系のライド)、コースターでいえば、マウス系などが大人気だった。

 ただ、「死霊の館」は入り口にはスタッフすらおらず、扉も閉じられているので、明らかに営業していなさそうな雰囲気のせいもあるだろう。実際、僕もやってないものだとばかり思っていた。雨が強くなってきたので、あまりにもやることがなくて、近づいていくと看板が目に入った。入り口に付いている赤いランプが消えたら入れる。まさかのセルフサービスお化け屋敷だった。

あきらかにやってなさそうな外観
窓から少女が覗いているのが怖い
あまりマッチしていないが、外にもクオリティの高い造形
まさかのセルフサービスお化け屋敷

 こんな状態だから、あまり期待していなかったのもあるが、中に入って驚いた。かなりちゃんとしている。入った途端、雰囲気のある古びた洋館に瞬間移動してしまったようだった。大きな仕掛けだけでなく、小物などのディテールまでしっかりと作り込まれており、そのまま、しばらく進んでいくと、自分が北海道の遊園地にいることなど忘れてしまいそうなほど没入してしまった。特に呪われた少女がピアノを弾いているシーンが印象に残った。アニマトロニクスのクオリティがかなり高く、本当に見てはいけないもののような、嫌な感じがして怖かった。少女の呪いは加速し、最後には貞子meetsエクソシストな状態に。前後に誰もいない中、1人で進んでいくのは、お化け屋敷慣れした自分でも怖かった。

中に入った途端に本格的な洋館が広がっている
ディテールの作り込みもしっかりしている
ピアノを弾く呪われた少女
印象深いシーン
少女の呪いが加速していく
貞子とエクソシストを掛け合わせたような状態になる少女
かなり怖かった


A−


※余談だが、個人的にはお化け屋敷などの箱モノのセルフサービス営業はあまり好きじゃない。中で体調が悪くなったり、気を失ったりしたら、どう責任を取るのだろうか。何人入って、何人出てきたかをチェックする、監視カメラでモニターする。そういう基本をちゃんとやるべきだとは思う。