あおによしSTORY〜その4〜
《あおによし》~にじいろおんがくかい~
2月24日[月.祝]14時~開演
【場所:ならまちセンター】
本当に、美しく丁寧に温かい音を紡ぐ人たちだなぁと、《そらみつやまと》にはいつもそう思わされます。
元々持っている物の良さもあるのでしょうが、人に対しても丁寧で思いやりのある彼、彼女らの生き方が、自然と音楽にも結び付いているような気がして、それがとても羨ましい。
その輪に僕が入っていつもぶち壊しているわけですが、自分にとっては、日々影響を受け成長させてもらえるかけがえのないグループです。
おまけに年末まで一緒に過ごすくらい仲が良いので、なんだかすっかり家族のような存在になりつつあります👨👩👧笑
今回も、この企画に込めた思いを伝えると、それにすぐ応えてくれて「あくまで《アンサンブル・まほろば》さんが演奏の主役なので、賛助という形なら喜んで」と言ってくれました。
まだまだ先が見えない企画ですが、いるといないとでは大きく違う心の支えです🙏✨
そんな《そらみつやまと》とは、かれこれもう10年以上も一緒にいるのですが、発足当時のグループ名はなんと…《奈良歌の会》でした。
「クラシックを歌っているとは思えない名前」「平均年齢が高そう」「俳句を読むグループですか?」と、あちこちからそのような呟きが聞こえてきたのをよく覚えています💦笑
しかし、丁度そんな時に《あおによし》の作詩者でもある寮美千子さんが「そのグループ名じゃ、あんまりよ」と言って下さり、なんと改名を勧めて下さったんです!
後日、本当に『候補』として、寮さんからこんなに嬉しいメールが届きました。
余りに素晴らしい内容でしたので、その文をここに✨
僕の宝物です。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
峯本大地さま
昨日のコンサート、すばらしかったです。
あなたたちのグループには「華」がありました。
表現力も豊かで、見ていても楽しかったです。
奈良の宝です。
この宝、もっともっと輝かせなくては!と思いました。
会の名前とキャッチコピー、考えてみました。
ひとつの候補です。
《そらみつやまと》
花に鳴くうぐひす
水に住むかはづの声を聞けば
生きとし生けるもの
いづれか歌をうたわざりける
力をも入れずして天地を動かし
目に見えぬ鬼神をもあはれと思はせ
男女のなかをもやはらげ
猛きもののふの心をもなぐさむるは「歌」なり
(古今和歌集仮名序より借用 一部改作)
「やまとうたは 人のこころをたねとして よろづのことのはとなれりける」
とはじまる古今和歌集仮名序からの借用です。
「そらみつ」は「やまと」の枕詞。
「いづれか歌を詠まざりける」を
「いづれか歌を歌わざりける」と変えると、ほんとうにそのまま、峯本くんたちの気持ちになると思いました。
和歌も、本来は吟じられるもの、歌われるものだったんです。
「そらみつ」には「天你満」という表記もあります。
峯本くんたちの歌声が、この空いっぱいに響きわたることを祈念します。
みなさんに、よろしくお伝えください!
寮美千子
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『力をも入れずして天地を動かし』という部分が本当に大好きで、まさにそれは「音楽だ!」と思うわけで、心が震えます。
それにしても、かなり壮大で素敵なお名前を頂戴したものだなと、今更振り返って思うわけでございます💦
ということで《そらみつやまと》という、俯瞰的に舞台を見てくれる仲間も加わりましたことにより、この船にはマスト(見張り台)が設置されました🔭✨
-なが~い話、その4- by Daichi Minemoto