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テマヒマ

晴褻

2020.01.01 23:00

皆様お正月いかがお過ごしでしょうか?


暮らし、味わう。


民藝と発酵をモノサシに

食を通して暮らしの豊かさを提案する

古民家セレクトショップ&カフェ テマヒマ

プロデューサー、バイヤーの太田 準です。


大晦日から元旦には夫婦で僕の実家に泊まる

のが毎年恒例。実家は吹田なので高槻からは

結構近いのですがなかなか行けずちょうど1年

ぶり。サラリーマン時代、東京で働いてた頃

の方が実家に寄ってたぐらいです。年に一度

しか戻らないなかなかの親不孝ものです。実

家のお節では、煮しめの一部をうちの奥さ

(テマヒマ店主)が担当、僕は六角のお重につめるだけ担当。


元日は、お節にたどりつけないぐらい、お雑

煮やしんじょ、お刺身などご馳走をいただき

ます。このスタイルになったのは母が亡くな

る何年か前からなのですが亡くなって十年超

になりますが毎年同じように続けています。

使っているお重や器は輪島塗。あと有田焼。

子供が手を離れてから言わば晩年に特に母は

物や器に凝るようになりました。好みは全

く違いますが器好きなのは何らか影響を受け

てるのかもしれません。まさかサラリーマン

を辞めて器屋を始めるなどとは母も思いも寄

らなかったと思いますが。


お正月に使う器はそれこそ年に一度しか登場

しないもので、ハレ(晴)とケ(褻)で言えばハ

レ。料理もご馳走ですが器もご馳走。民俗学

者の柳田邦男がハレとケを言った時は近代化

によりハレとケは曖昧になってきている、と

いうことだったかと思いますが現在はさらに

曖昧さは進んでいます。お正月、お節料理、

そこで使う器や道具はかろうじて残ってるも

のなのかもしれませんね。


テマヒマでお取り扱いしている器や道具は言

わばケのモノで、まずは日常の暮らしからで

すが、いずれハレの日のモノもお取り扱いし

たいですね。ハレとケも曖昧になってますが

シーズン性、季節感も曖昧になってきている

と感じています。今の暮らしに根差しつつも

季節を感じるモノやコトを提案していくとい

うことをテマヒマで意識していきたいと思います。


昨年の今日のテマヒマブログは雑煮というタ

イトルで書いてました。その中でも書いてた

ように、これからお雑煮食べて、地元の神社

に初詣に行きましょうかね。ほぼ毎年のルー

ティン。


それではよいお正月をお過ごし下さい。