お金の流れで読む 日本と世界の未来 世界的投資家は予見する
d10nLabのFacebookグループでは、Blockchainの勉強のために入っている意図もありますが、一方で、主催者の平野さんの知見が広く、投資家への見方などの情報も入ってきます。その中で、世界3大投資家の一人と言われているジム・ロジャーズさんの書籍にも興味があったため、本書を読んでみました。
■朝鮮半島
様々な国の中で、特にアジア圏の中で今後5年後に最も幸福な国は朝鮮半島の統一国家だと言われている。今でこそ北朝鮮と韓国は別の国であるが、近いうちに統一される、という見方は新鮮でした。
■国債
良く言われる話ではあるものの、日本の現在の借金は国・地方あわせて約1100兆円、GDP比で約2倍である。確かに下図を見る限り、この50年での変化は非常に大きい。50年ほど前にほぼゼロであった国債は大きく膨れ上がっている。債務残高の伸び率は異常。
■韓国の財閥
今は少数の財閥で資本と権力が集中している状態である。韓国の株価指数のうち、半数以上が5大財閥(サムスン30%、SK8%、ヒュンダイ8%、LG6%、ロッテ2%)に独占されている。韓国株式の時価総額top30社のうち、財閥系列以外の会社は5社のみ。
■ロシア
ウラジオストクは開発が注力されている都市である、とのことだ。ロシアでは毎年サンクトペテルブルグ国際経済フォーラムが開催されているが、2015年よりウラジオストクでも同様の規模の会議が開催されるようになっている。大学や高速道路、橋など、インフラも急速に整い始めている様子。
■移住先
もしもジム・ロジャーズが日本人の若者であるなら、さっさと日本を飛び出して別の国へ行くと言う。中でも、韓国、中国、コロンビア、ベトナムは要注目の国のようである。
コロンビアはマリファナの嗜好品利用。ベトナムは単一民族・勤勉・人口1億人。
■Blockchain
技術として投資すべきはBlockchainである。(Cryptocurrencyではなく)
中でも、Blockchain産業で伸びる国は、アフリカである。規制が緩いという面で、金融・輸送業など、多くの領域で利活用されやすいはずである。東アジアはもっと浸透が早いはず。
最近では、Fintechによる世界初の銀行(ITF)が香港に本店を構える見通しである。
http://www.intothefuture.co/about-itf/