スプーンの上塗りワークショップと漆の話
昨年12月末の福島県三春のin-kyoにおいて、スプーンの上塗りワークショップと漆の話の会を行いました。
展示のDMを撮影していただいている、カメラマンの大沼ショージさんに、
当日のワークショップ風景を撮っていただいていました。
それはそれは、どれもこれもいい写真でした。
その中の一部分だけですが紹介させていただきます。
in -kyoで、展示中にワークショップを行うのは4度目です。
今回は昨年まで行っていた、箸やスプーンの絵付けとはちょっと方向性を変えて、
漆の塗りの仕上げ。「上塗り」を体験するワークショップを行いました。
研いで
準備して
工程の説明です。
皆さん初めて見る漆!
皆さんもこれから起こる謎めいた工程に、真剣な眼差し。
漆に混ざっている細かい細かいゴミを濾しながら、上塗りに向かうために気持ちを整えます。
ゴミが入っていない漆で、今度は塗るための刷毛を洗います。
ふんわりと。泳ぐように。踊るように。
細かい塵は環境上目を瞑って、それよりも塗り残しがないか、タレないかを確認。
プライバシーの関係で載せませんが、
皆さん緊張しながら、楽しんでいる様子はとってもいい顔でした。
簡易的な乾燥漆室に入れて。乾くまでは2ヶ月ほどお待ちくださいね。
仕事の後は甘いもの。
ちえさんがお餅をついてくれました。
それならばと、小豆を茹でてお汁粉です。
我が家で使いこなれた漆の感触を確かめて。
スプーンの口当たりを感じながら、漆の話。
漆を続けていて、お世話になっている、師匠の話や、
漆掻き職人さん、漆植栽にたづさわる人々、轆轤の師匠、
輪島の曲物職人さん。
そんな、お世話になっている方々の話をさせていただきました。
ちょっと普段にない緊張感で、漆を使うこととまた違った「漆を塗る」という気持ち良い感触を楽しんでいただけた。いいワークショップであったような感触が残っています。
またどこかで、こんな後味が良いワークショップができればと思います。
長谷川ちえさん
大沼ショージさん
参加された皆さま
ありがとうございました!