ZIPANG-4 TOKIO 2020 ~ Window to the World ~ 古今折衷「伊勢丹新宿店 コンセプトは”全世界へと開け放たれたサステナビリティを伝えるウィンドウ(窓)”」
はじめに 記事をお届けするに当たり、昨夏、関東・東北地域を直撃した、強烈な台風19号と、続く21号の記録的な豪雨で、千葉や栃木、福島など5県の34河川で浸水被害や土砂災害により亡くなられた方々を始め、多岐に亘って被災された皆様へ心よりお見舞い申し上げます。また、このたび我が国の世界遺産である沖縄のシンボル首里城の正殿等主要部分の全焼被害が発生。やりきれぬ国民的ショックも癒えぬ中、重ねて2019年12月4日、アフガニスタン東部で長年医療と共に当地に用水路を完成させた国民的英雄、中村哲医師の暗殺事件が続きました。余りにも大き過ぎる一連の悲報に暮れた昨今です。今私達は世界平和の為に何が出来るか…?貴方が遺した後姿から一人ひとりが何かを学び取り、その実践こそが御恩返しに繋がるものと思います。謹んで哀悼の意を捧げつつ。合掌
伊勢丹新宿店ウインドウディスプレイ
伊勢丹新宿店 外観
建築当時世界的に流行したアールデコ調の装飾をふんだんに使っており、装飾性の豊かな低層部分の上に、外観の柱で垂直線を強調した上層部分が続き、屋上には明治通りと新宿通りに面して二つの塔が建ちランドマークとなっています。
三越伊勢丹は、「人と時代をつなぐ三越伊勢丹グループ」の実現をめざし、「持続可能な社会・時代をつなぐ」ことを重点取組みの一つとしており、各種さまざまなサステナビリティの表現を通じ、顧客をはじめとする全てのステークホルダー、そして「人・地域・時代・社会」を結ぶ「つなぎ手」としての役割を果たすとともに、安心・安全な商品・サービス・環境の提供を通じ、企業として持続可能な社会の実現に貢献したいとしています。
伊勢丹新宿店のショーウィンドウは、旬のプロモーションやファッショントレンド、社会の関心ごとを先取りし、ウィンドウディスプレイを通じて、世の中に情報発信を行ってきました。
今回、「未来を見通す窓」という伊勢丹のロゴテーマとも共鳴し、欠けることがない円が縁取る”丸窓”をテーマに、2020年から本格的に、伊勢丹ならではのサステナビリティをウィンドウディスプレイを通して伝えているのです。
伊勢丹新宿店ウィンドウディスプレイ
江戸時代に生まれ、主に刀の鞘の装飾で用いられてきた「ひび塗り」。
その箔の上に漆を塗るという技法を、安定した現代の下地と組み合わせてあります。
コントロールできない自然の力と、最新素材の組み合わせ。
この変化と不変の融合こそが、持続可能な未来の鍵となると考えます。
伊勢丹新宿店ウィンドウディスプレイ
更に金箔が舞う空間は、華だけではなく培ってきた蓄積も感じさせ、最新のクリエイションとの鮮やかな調和を奏でます。
古来より伝わる技法と、創造の力が導く新しい世界。
全世界へと開け放たれた窓から、伊勢丹新宿店の2020年がスタートします。
【参考】三越伊勢丹グループのサステナビリティ活動
「国指定重要文化財」 ルネッサンス様式の威容を誇る日本橋三越本店の現在の建物は、昭和10年(1935)、6年の歳月を費やし増築改修されたもので、完成当時は「国会議事堂」「丸ビル」に次ぐ大建築でした。 なかでも、採光天井の下にフランス産赤斑大理石とイタリア産卵黄色大理石を張りつめた中央ホールは花園のような美しさです。 平成28年(2016年)7月、本館が国の重要文化財に指定されました。
日本橋三越本店
1935年増築時に建築の「中央ホール」(左) 1921年増築時に建築の本館屋上「金字塔」(右)
三越伊勢丹グループのサステナビリティ基本方針
社会に対する企業の責任として、社会の様々な課題に向きあい、企業活動を通じてその解決に貢献することで、かかわりのあるすべての人々の豊かな未来と、持続可能な社会の実現に向け役割を果たしていきます。
三越伊勢丹グループのサステナビリティ活動は、ESG(環境/社会/ガバナンス)、SDGs(持続可能な開発目標)の視点を踏まえ、環境対策を含めた従来のCSR活動からマネジメント体制を大幅に見直しました。
サステナビリティの重点取組(マテリアリティ)として、
①人・地域をつなぐ
②持続可能な社会・時代をつなぐ
③従業員満足の向上に注力し、持続可能な社会の実現を目指す
参考
イタリア「フィレンツェ」ウィンドウディスプレイ
10年位前のウィンドウディスプレイ・・・フィレンツェにて
10年位前のウィンドウディスプレイ・・・フィレンツェにて
10年位前のウィンドウディスプレイ・・・フィレンツェにて
鎹八咫烏 記
伊勢「斎宮」明和町観光大使
石川県 いしかわ観光特使
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