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職業訓練指導員(講師)の役割を広げる3つの背景

2016.04.18 16:10

「十訂版 職業訓練における 指導の理論と実際」は、職業訓練を運営していくうえでは欠かせない書籍ですので、しばらく引用させていただきます。

P29に職業訓練指導員(講師)の役割を広げる3つの背景について記載されております。

3つの背景

・訓練の多様化

・コーディネータ

・成果の明確化

まずは、「訓練の多様化」についてからみていこうと思います。

職業訓練自体は幅広く、新卒者訓練、離転職者訓練、在職者訓練、障害者訓練等があり、期間も1年以上のものから、数日間の短期なものもあります。

そういった意味では、訓練は多様化しております。

ただ、形式として多様化しているだけではなく、受講者も多様化している点も見逃せません。

本文中に「離職者訓練では、就職後にすぐに職場に適応できる実践的な内容の訓練が求められる」と記載されております。

これは「学習の転移」、つまり訓練で学んだことを就職先で生かすことを意味しております。厳しい言い方をすると資格取得したからといって、職場で生かせるとは限りません。

受講者が多様化している中で、均一的に「職場に適応できる実践的な内容の訓練」を提供していかなければなりませんので、指導員(講師)の意識もさらに高めていく必要があります。

次回は、「コーディネータ」についてみていきたいと思います。