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はちどりphoto

スマホを換える前に 知っててほしいコンゴの現実

2020.01.04 15:59



年末にスマホを換えました


暑いところや寒いところで頑張りすぎたのか

画面を割ったからなのか分かりませんが

調子が悪く そろそろご臨終間近だと判断してのことでした



機械なので永遠ではありません


家電もそうですが

修理する習慣が薄くなり

「買い換えた方が安いし特典がついてお得」な現代



だけど「ただ買い換える」という選択をしたことを

あるテレビ番組を見て強く後悔することとなりました



医師のデニ・ムクウェゲさん

2018年にノーベル平和賞を受賞されました

彼が来日され 年末に特集されていた番組を観ました





携帯電話などの精密機器に使われている鉱物・コルタン



このコルタンの80%がコンゴ民主共和国で採れると言われています


そのコルタンに大きく関わるのが子どもと女性です



①子ども

コルタンや金などのレアメタルを採ることを資金源としている武装勢力があります


その武装勢力に誘拐されて兵士にさせられ

勢力争いのために使い捨てにされたり

危険と隣り合わせで発掘作業をさせられています



元子ども兵だった子は 

保護されてからも銃を抱いていないと眠れない 

ということを聞きました

村を襲われ 親を殺したり腕を切り落とすことを命じられた上で誘拐される

ということも稀ではない、とも


15年ほど前の 子ども兵士に関する講演会だったと思います



扱いやすく 奴隷扱いできる


というのが彼らを使う理由です




②女性

鉱物が埋蔵されている地域を効果的に奪うために使われているのが 女性へのレイプです


欲求を満たすためのものではなく「兵器」として

戦略的に用いられる手法となりました



デニ・ムクウェゲ医師のお言葉を借ります


「戦略としてのレイプは 人間性のみならず

地域の生活や家族の破壊を目的としています

そのため共同体の基盤である女性たちを破壊するのです」



どういうことかと言うと。


村を襲い公の場で集団的に暴行します


見ている人は残虐さに恐怖に震え

被害を受けた女性は村八分にされ

家族を守れなかった男性は恥を感じて村を出ます


彼らは人と関わりを持たぬように孤独に暮らしていくことを選びます

そして村から人がいなくなっていきます

そこに武装勢力が入り込み支配が始まる という流れです


まさに経費のかからない攻撃方法


彼女たちの手術や治療をデニ・ムクウェゲ医師は行ってきたのです

傷を見ればどの武装勢力が襲ったものかが分かるそうです



そしてレイプによって生まれた子どもたちが孤児となることにも発展し

また別の課題が生まれていきます




書くのも身震いしてしまうような話ですが現実に今起こっていること。


もはや無関係とは言えないほど身近なスマホです

悲劇をうまないために私たちは何ができるだろう




ムクウェゲ医師は

今、スマホやパソコンを使わない ということを選ぶのが正しいわけではない

一台を長く使うこと 

不要になったらリサイクルに回すこと

購入する際は どうやって入手した鉱物が使われているのかをお店に確認したり

(そうすることで会社もより意識されるでしょう)

適切に発掘・輸入されたものを選べるなら1000円高くなったとしても構わないと意思表示をすることが重要だとおっしゃいました


もっとあったかな。





とりあえずこれまでのスマホはリサイクルするとして


「物を大切に」


を今一度胸に刻まねば と思った年末年始でした




彼の番組のまとめページはこちら


そして調べてみたら 携帯電話の会社に持っていくリサイクルの他にも

不用品リサイクル寄付なんてものもあるんだー(今は休止されていますが)