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東京発 滝日和

冬の御岳山ロックガーデンを楽しむ

2020.01.12 12:38

1月も中旬になりましたが…皆さま、明けましておめでとうございます!


お正月はいかがお過ごしだったでしょうか?

我が家は青梅市にある御岳山で年末年始を過ごしてきました。

冬の山なんて、雪山ならともかく、草木も枯れてて地味。そして寒い。

…そう感じる方も多いかもしれませんが、冬ならではの良さもありました。

今回は、そんな冬の御岳山をご紹介したいと思います。



写真はJR青梅線・御嶽駅です。

昨年の我が家は、家族みんな変化の多い一年で、年末ギリギリまで慌ただしく過ごしていました。

パパさんがポツリと「年末年始は、どこかでのんびり過ごしたい」と言い出したのはクリスマスの頃。

それから宿を探し、以前お世話になった御岳山の「憩山荘」という旅館に2泊3日で泊まることになりました。

今から探しても無理でしょ、と諦めかけていただけに、有り難かった!



12月30日。

この日は昼まで用事があり、家を出たのは14時ころ。

JR中央線〜青梅線と乗り換えて御嶽駅へ。

御嶽駅からバスに10分ほど乗って、最後はケーブルカーで山の上へ。



着いたときは、もう薄暗い^^;

日帰りで行ける場所だし、夜、遊びにいくところもない。

わざわざ泊まらなくてもいいのでは…?

でも、泊まりならではの楽しみもあるのです。



それは、お部屋から眺める夜景。

山の裾野からずーっと続く光の街。

これが見たかったんだなー(^^)

窓を開けると、キンッ! と冷たい空気。そして静寂。

寒くなったら部屋のファンヒーターでぬくぬくして、また眺めて。

そんなことを繰り返して楽しんでいました。


御岳山には山の上に宿がたくさんあります。

我が家が泊まった憩山荘は旅館ですが、宿坊もあり、滝行や瞑想とセットで泊まれるところもあるそうです。

気持ちをリセットしたいときに良いかもしれませんね。



そして12月31日、大晦日の朝。

冬のすっきりした青空、気持ちいい。

朝ごはんを食べたあとは御岳山を散策です。

御岳ビジターセンターは年末年始で休館でしたが、旅館の女将さんに相談すると御岳山イラストマップをくれました。

まずは御岳山ロックガーデンを目指します。



御岳山には名木も見どころのひとつ。

こちら↑ は、武蔵御嶽神社へ向かう途中にある神代ケヤキ。

推定樹齢約1200年という、国の天然記念物に指定されている御神木です。

わー、大きい! 大迫力!! …と感動できればいいのですが。

ここのアスファルト道、とっても急勾配なんです。

御嶽神社はまだか…とゼイゼイハアハア登っているうちに見逃す…なんてことにならないように^^; 

(私は何度かやらかしています笑)


この神代ケヤキの急坂を登りきったら、お土産や食べ物屋さんが並ぶ賑やかな通りになります。

が、この日は大晦日。多くのお店は閉まっていたので、先にロックガーデンへ。

…御嶽神社は後回し。神さまスミマセン。



ロックガーデンへは道標があちこちあるので、その通りに進みます。

長尾平から七代の滝を経由して向かうコースもありますが、急な下りが続くので推奨しません、と宿の女将さんからアドバイスを受け、大岳山方面に進んで天狗の腰掛け杉を目指しました。



天狗の腰掛け杉のあたりにロックガーデンに向かう分岐があるので、そちらへ向かいます。


 

杉木立の中をてくてく歩き、拓けてきたなーと思ったらロックガーデンの入り口に到着です。



ロックガーデンの入り口に天狗岩というものがあり、鎖を掴みながら恐る恐る登ってみました。

 


岩を鎖で登るのは写真の部分だけ。

そのあとは木の根っこが絡み合って登りやすかったです。

ただ下りは高度感にお尻がムズムズしました。高所恐怖症の人にはちょっと怖いかも。←私だ^^;


天狗岩の上には二体の天狗さまがいらっしゃいました。



こちら↑ の天狗さま、後光が差しているー!


天狗岩まで来たらロックガーデンはすぐそこです。



冬なので水量は少なく、瑞々しい緑もありません。



だけど荘厳な雰囲気があるんです。

そして、なにより静か!

都心から手軽に自然を楽しめる場所として人気が高く、いつも混んでいるイメージのロックガーデンですが、この日はほとんど人が居ませんでした。



ロックガーデンが一番美しいのは新緑と紅葉。ただし人も多い。

ハイシーズンは、電車もバスもケーブルカーもお弁当の場所取りもトイレも全部、順番待ちだったりします。

それでも初めて訪れるなら新緑や紅葉の季節をおすすめしますが、リピートするなら冬もいいですよ。



青空と冬木立。

冬ならではの美しさです(^^)



天狗岩からロックガーデンに入るとゴールは綾広の滝になります。



滝行にも使われる神聖な場所。

パワースポットとしても知られています。

いつも誰かしらパワーを吸収していることが多いのですが、この日は貸切で、ゆっくりと寛ぐことができました。



生命力溢れた新緑や、豪華絢爛な紅葉も素敵ですが、静かで落ち着いた冬もいい。

余計なものを削ぎ落とした潔さを感じます。

大晦日のこの日、いろんなことを振り返るのに、ちょうど良い空間でした。


登山道は綾広の滝を高巻きするように続き、大岳山方面と御嶽神社方面に道が分かれます。

しかしクリスマス頃に降った雪の影響で登山道が崩落し、通行止めとなったため、ここでUターンしました。


天狗岩まで戻り、帰りは七代の滝を経由して長尾平へ向かいます。

ここからは絡み合った木の根っこの急斜面を下りていきます。



七代の滝は、全長約50mの大きな滝。

天狗岩のあたりから段瀑となって流れ落ちていますが、見られるのは中段の一部分だけ。



木の根っこのあとは鉄の急階段。滝に沿うように下りていきます。

これだけ落差のある滝ですが、岩に覆われていて登山道から全体が見えないのが残念。

ドローンになって眺めてみたいものです。



階段を下りて、ようやく七代の滝の目の前に出られました。

滝の前は広場のようになっていて、とても気持ちいい♪



気持ちのよい場所なので、ハイシーズンはここも混雑します。

でもこの日は人も少なめで、ゆっくりできていいわー♪

冬の滝なんて寒そうですが、適度に歩いて汗ばむので、やっぱり気持ちいいのです。

夏は少し動くと汗ダラダラですが、冬はそうならないのがいいですね。

あと、虫がブンブンしていないのも地味に快適です。

ただ、汗冷えには注意!



流木さんも、滝を眺めているのかな(^^)



さぁ、ここから長尾平まで登り道。

写真よりもっとズンズン急な登りが続きますが、頑張っていきましょう!

パパさんも子供たちも、ここが一番キツかったようです^^;



でもね、長尾平に着いたら、こんな気分爽快な眺めが待ってます(^^)


私たちが訪れたときは、雪もなく、ロックガーデンも普通の運動靴で歩けましたが、雪が積もったりすると軽アイゼンなど装備が必要になってきます。

訪れる際は、ぜひ、御岳ビジターセンターのホームページで登山道の状況を確認してください。


さてさて、ようやく御嶽神社へお参りです。



2019年、我が家もいろいろありました。

でも無事に過ごすことができたことに感謝して…。


そして2020年、元旦の朝。



せっかく御岳山にいるので初日の出を見に行こうと思ったのですが、宿の方から「お部屋から見れますよー♪」と言われて、部屋からぬくぬくと拝むことに。



空が明るくなってきた!

そういえば初日の出を見るのは初めてかも。

毎年、31日はずっとバタバタで、初日の出はいいから寝させてくれーっ感じなので^^;



わー、明けましておめでとうございます!

今年もよろしくお願いします!!


正月早々、朝風呂に入って、朝食におせちを頂いて、チェックアウトを済まさせたら、昨日に続いて御嶽神社へ初詣です。

さすがにお正月の御岳山は賑やかで、新年の活気に溢れていました。



ケーブルカーで帰る前に、リフトに乗って空中散歩。

空気が澄んでいて、遠くまで見渡すことができた♪

乗車時間2分とあっという間でしたが、片道100円でお手軽に楽しめました(^^)

(我が家は下りのみ利用。往復は190円です)


お昼頃、ケーブルカーで下山したら、上りのケーブルカーは行列、バスは満員、駐車場は満車で交通整理していました。 

年末の御岳山は静かでしたが、やはりお正月は賑やかでした。


冬の御岳山で過ごした年末年始。

静かな大晦日と、賑やかなお正月を楽しむことができました。

そして御岳山から眺める夜景や日の出もきれいだった…!

日帰りもいいですが、日没も早い冬の時期、御岳山に泊まって、のんびり過ごすのもおすすめです♪



「東京発 滝日和」に目を留めてくださった皆様、ありがとうございます。

月一回を目標にしつつ、不定期の更新となっていますが、公共交通機関を使って行く滝や、その楽しみ方をこれからも紹介していきたいと思います。

2020年も、どうぞよろしくお願いします。