原点回帰
当時2011年も終わりかけていた頃、確かYouTubeで偶然にも釣りの動画を観たことに始まる。
なんだか妙に釣りがしたくなったことがきっかけ。
元々ミニマリストの精神が強いくせに、凝り性なことから枠を外れることが多い。
あとは、当時子供には手が出せない高嶺の花のような
道具たちに手が届くようになり、物欲が勝ったのもある。
要するに昨今は道具が増えすぎたのだ。
あれもこれもと考えているうちに、道具は増え続け
そして陥るのは迷い。
これが僕にとって最もやっかいな敵。
人様の意見は大切だけど、最後は自分を信じなければ釣れない。
結構前からそれに気付いていたものの、一度進んでしまうとなかなか後に引けない。
僕はそんなに出来た人間でもないので、その現状を続けてきたのだけど、
やっぱりこのままでは良くないと思い、一度すっきりさせようと決めた。
ここまで続けてくると、自分の釣りのスタイルはほぼ出来上がってきた。
色々と手を出したからかもしれないけど、
1日釣りをしていても、結局使うルアーなんてほとんど決まっている。
性格的にピンポイントをじっくり続けることが苦手だし
たとえ良いと分かっていても続けられない。
年始からそんな消去法のようなことをしていたら
ロッドやリールは僕の手元から半分程が離れていくことになった。
長い間共にしてきた道具に対して後悔はないかと言われれば
後になって後悔するかもしれない。
でも少なくとも今はこれが最良だと思っているし
もし将来、自分がバスボートにでも乗れるような人間になったならば
それはまたその時考えれば良いかなと。
そんなことで、2020年は僕にとって原点回帰の年。
釣りを再開した2012年のあの頃を思い出し、魚を求めて1日を走り回るような釣りをしたい。
それがバスであっても、トラウトであっても変わることはない。