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🌸ブログで読む『ただいま大須商店街③ ‐ 前編 ‐』~OSU五番街計画~

2021.05.05 02:55





遠い街へ来て
何も知らない学校に通うことに躊躇する、優太。


父・正に…
朝ごはんも要らないと拒絶される、久美子。


それでも…
「優太の分だけ、作ったれ…」という正さんの優しさは…
今の久美子と優太の心には響きません。。




🌸前回のお話🌸






優太「まつだ…ゆうたです…。東京から来ました…」








みんなの視線に耐えきれず視線が泳ぐ優太。


お辞儀も、したのかしてないのか
分からない…


先生「(満面の笑顔で)席、あっちね?」


あったかい声に押されて歩き出す優太。


手には何か…
お守り代わりのものを握り締めています。


先生「みんな!仲良くしてあげてね!」


子ども達「はーい…」


抑揚のない、子ども達の声。


先生「はい!」





席に着き、ランドセルを机の横に掛ける優太…。



その姿をじっと見つめる
子たちが2人…


優太「・・・」


男の子「…😊」


優太の横の席の…
外国人?の男の子が優太を見て笑っています。


先生「はい。今日の一時間目は道徳です!」


担任の先生の声が…
張り詰めた空気の中、明るく響きました。


男の子「・・・」


その少年の後ろには…
恰幅の良い男の子。


この子は日本人でしょうか。。


優太を見つめる目は
ちょっとキツい。






視線を感じた優太は…
そっと彼らを振り返りました。


アリ「(ツーミンを振り返り)😆」


ツーミン「(アリと一緒に)😆」


先生「みんな!この間の道徳の授業は何をしたか覚えてますか?」


優太「・・・」








この学校のシーンは…
実在する『名古屋市立大須小学校』。


学校なので、聖地巡りは遠慮しましたが…
大須観音から西へ250メートルほど行った場所にあります。


聖地巡りに行った時…
ちょうど、伏見通りに架かる陸橋から
ランドセルをしょった子ども達が降りて来るのを、何度か見かけました。


その賑やかな声の中に…
優太の笑い声も聞こえて来るような気がしました。。







一方…
久美子もさっそく面接の会社へ。


面接官「松田さん?」


久美子「はい」


面接官「…10年近い
ブランクがあるんですねぇ~?」


同席のバスガイドさん「・・・」


慇懃無礼な笑顔の面接官さん。


同席するバスガイドの…
おそらくリーダー的な女性は
ひとつも見逃さないといった風情です。








面接官「ああ~…
なるほど、なるほど…(履歴書に目を落として)」


怯みそうになる心をグッと堪え…


久美子「あっ…でも…
体力は自信があります!10年前は…(バスガイドさんに)私目当てに、参加して下さるリピーターさんも多くて…」







面接官「ああ~(満面の笑みで)もう一度、確認させて下さい?」


久美子「…?」


面接官「(履歴書をひっくり返し)えっとぉ… ん…?」


露骨に顔を顰める、面接官…


久美子「…45、です…
(バスガイドさんに)」


バスガイドさん「・・・」


面接官「(表情を戻して)まぁ…
経験や年齢には問題ないとしても~」


久美子「・・・」


面接官「(履歴書をまたひっくり返し)
ん、ああ…!」


履歴書の要望欄を凝視する面接官…


久美子「では、何が?」


面接官「あっ…(微笑んで)お子さんです。」









久美子「・・・」


黙っている久美子に更に追い討ちを掛けます。


バスガイドさん「まだ小さいんで
泊まりの仕事とかは…無理ですよね…?」


面接官「(口調が変わり)うちは
泊まりのツアーがメインなんで。
…それを、考えるとねぇ…(微笑んで)」

久美子「・・・」










優太「(アリに)ケバブ…?」


アリ「トルコの料理だよ!食べたことないの?」


優太「うん。知らない!」

ツーミン「じゃあ~?タピオカは?」


優太「知らない!」


ツーミン「知らないのかよ!」


優太「だって…」


アリ「東京って大したことないんだな~!」


悪気のない言葉が優太を突き刺します。


優太「・・・」








アリ「じゃあ!ウチに食べに来いよっ!」


優太の肩に手を回す、アリ。


優太「・・・」


アリ「ウチはケバブ屋なんだ!
すっげぇ上手いんだぜっ!」


優太「・・・」


ツーミン「じゃあ!
ウチにも来いよっ!俺ん家台湾屋台!😊」


優太の反対側の肩に手を回す、ツーミン。


優太「…うん!😊」










西田のおばちゃん「(数えながら)160円のお釣りなぁ~😊」



久美子「はい…」







西田のおばちゃん「ところで、あんた~?」



久美子「…?」


西田のおばちゃん「いつまでおるの?(久美子の顔を覗き込んで)」


久美子「えっとぉ…(考えて)
…し…しばらく!」

西田のおばちゃん「ああ~😊」


小銭をポケットにしまう、おばちゃん。


久美子「・・・(青いお財布をしまう)」


西田のおばちゃん「久美子ちゃんも
大変な時に帰って来たなぁ…」


久美子「えっ…!?」







西田のおばちゃん「あっ…!?
お父さんから聞いとらん?」


久美子「・・・」


驚きから、不安な表情へと変わる久美子。






西田のおばちゃん「あんなぁ…。
(手を胸の前で組んで)今なぁ…。
あっ!!大ちゃん!!(手を挙げて)」


大きな声を張り上げる、西田さん😊


西田のおばちゃん「大ちゃん!大ちゃーっん!(手招き)」


2人の後ろを自転車で通り過ぎようとしていたのは・・


近藤大輔「えっ!?」






西田のおばちゃん「久美ちゃん!久美ちゃんっ!!」


笑顔から驚きの表情に変わる、大輔。


久美子「…(苦笑い)」


西田のおばちゃん「久美子ちゃん!!
(久美子の肩を掴んで)」


慌てて自転車を降りる、大輔。


大輔「おっ…!!はっ…!!(顔をじっと見つめて)」


久美子「…(顔を見つめて)」


西田のおばちゃん「ꉂꉂ(ᵔᗜᵔ*)ァ,、'`」  


2人の間で楽しそうに笑うおばちゃん。


大輔「く、本当に、久美子だっ!!(大声で)」


久美子を指さしながら、後ずさりする大輔。


久美子「(慌てて)大輔!!
声がデカいっ(恥ずかしそうに)」


西田のおばちゃん「ꉂꉂ(ᵔᗜᵔ*)ァ,、'`」


大輔「いやぁ!何年ぶりや?」


久美子「(考えて)27…年…」


俯く、久美子。


大輔「(構わず)はぁぁぁぁぁぁぁぁぁ~」


久美子の周りをぐるぐる回り始めた、大輔。


久美子「…!?」


大輔「《ミスティーン・大須》も…
老けるのね…(いたずらっぽく)」


久美子「(怒って)あんたもですよ!」


西田のおばちゃん「(大輔の肩をぶちながら)何言っとるのぉ~っ!!(ボンッ!)
久美子ちゃんは今でも十~分っ綺麗だがね~ꉂꉂ(ᵔᗜᵔ*)ァ,、'`」


大輔「(´ ̄ ω  ̄`)カナー」


西田のおばちゃん「(構わず)ほんじゃ
今日は私が!(胸を叩き)う~んとサービスしたるで!」


大輔「(久美子の腕を掴み)久美子!」


久美子「ん?」


大輔「ちょっと付き合えよっ👍""」


久美子「えっ…!?」


大輔「久々に会ったんだから!ね?」


久美子「けど… 夕飯作らないと…」


大輔「ちょっとだけ!」


久美子「でもぉ~」


大輔「(`・ω・´)ムンッ」








久美子と大輔の再会場所になった…
西田のおばちゃんのお店「浅中商店」さんは
実在する八百屋さん😘


大須3丁目の境内の“なでうさぎ”で有名な
「三輪神社」の西にあります。




この日は境内の改修工事中でしたが…
写真を撮っている間も
次々と参拝客が訪れていました𓂃𓃺𓈒𓏸






商店街の中心からは少し離れた所にありますが…。


馴染みのお客さんや、車を横付けして
浅中さんに入って行くお客さんもちらほらと…😊👌🏻


店内はこんな感じ🥰






採れたての…
新鮮なお野菜や果物がいっ~ぱい\\\\ ꐕ ꐕ ꐕ ////


お野菜は…
食べたら、シャキシャキと
果物は…
食べたら、ジュっと
美味しさが溢れ出して来る音が聞こえてきそう。。

ご主人と、看板娘の女将さんと
レジのところには大女将さん。


思い切ってドラマのお話しをしたら
女将さんがすぐに…


「久美ちゃん!久美ちゃん…
本当に可愛かったね~😊」と、


まるで西田のおばちゃんが話してるみたいに
笑って思い出を語って下さいました。。




✎︎____________
🍑浅中商店(あさなかしょうてん)🥬
🚶愛知県名古屋市中区大須3丁目9‐47
⏰ 8:00~17:00(日・水定休日)
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