アルツハイマー病、認知症予防のカギは生活習慣「SHIELD」
2020.01.06 12:44
アメリカでは今、アルツハイマー病が国家の大きな問題として注目されているそうです。アルツハイマー病が米国にもたらす負担額は年間約33兆円)に近づいていて、アメリカ人の寿命が80歳近くになる中、アルツハイマー病が急速に広まっているといいます。
ハーバード医学大学院で神経学の教授を務められ、『Super Genes(スーパー遺伝子)』や『The Healing Self(癒える自分)』を執筆されたルドルフ・タンジさんという方がいらっしゃいます。
そのタンジさんによると、アルツハイマー病を患う遺伝子学的リスクがある人のうち95%以上が、健康的な生活を送ることで病気を数年、あるいは数十年単位で遅らせることができるという仮説を立てています。
アルツハイマー病、認知症を避ける方法として「SHIELD」と呼ぶ生活習慣をタンジさんは提案されていますので、その中身をご紹介します。
- 「S」はSleep(睡眠)で、アルツハイマー病の原因を除去するのに7~8時間の睡眠が有効だそうです。
- 「H」はHandling stress(ストレスへの対処)で、瞑想(めいそう)の実践のこと。
- 「I」は友人知人とのInteraction(交流)で、孤独はアルツハイマー病のリスクを2倍にするそうです。
- 「E」はExercise(運動)で、アルツハイマー病で影響を受ける脳の部位を強化するため、新たな神経細胞の成長を促してくれます。
- 「L」はLearning(新たなものの学習)で、記憶を保管している神経細胞をつなげる脳内のシナプスの数を増やします。シナプスの喪失は、認知症のレベルと最も相関しているそうで、より多くのシナプスを作れば作るほど、より多くのシナプスを喪失しても問題にならないというもの。
- 最後の「D」はDiet(食生活)。脳にとって最も良いとされる食生活は、赤身肉を最低限に抑え、腸内細菌を強化してくれる食物繊維を果物や野菜から豊富に取る地中海式の食事だそうです。くわえて、健康的な腸内微生物叢(びせいぶつそう)はこれまで、脳の神経細胞を破壊する最大の要因である脳の神経炎症を緩和することが示されています。
まとめますと、
- 毎日7〜8時間の睡眠をとり、
- ゆっくり思いにふける時間をとり、
- 友人たちとの時間をとり、
- 運動をし、
- 新しいことを学び、
- 健康的な食生活を心がける。
たしかに、この6つの多くを実践されている方は年齢以上に若々しくいらっしゃいますよね。私も何となくではなく、意識的に上記6つを継続させようと思います。
運動したいけど、体が痛くてどうしようもないという患者さまが当院にいらっしゃる事も多いです。
当たり前のように運動できた時の体を、ゆがみなおし整体で一緒に取り戻してまいりましょう。