モジュラー・シンセのカラフルな響きと有機的なグルーヴに触発されるような歌。【coppe'】の新作は"オペラ+モジュラーシンセ"の融合。
2020.01.31 10:35
火星から送られて来たアンドロイドの歌姫【coppe'】。
アメリカなど海外でアルバムを発表した後、2004年に日本デビューとなる通算8枚目のアルバム『8』をリリース。毎年恒例のイギリス・ツアーも盛況で、ロンドンのみならず、ブリストル、マンチェスター、バーミンガムなどで公演し成功を収める。
2009年には、FUJI ROCK FESTIVALにも主演し奇抜でアーバンなステージを魅せた彼女。
JAZZにフォーカスしたアルバム『milk』(2017年)以来となる新作は、モジュラー・シンセサイザーのスペシャリストであるHATAKEN、Daedelusをプロデューサーに迎えて制作されたオペラ+ モジュラー・シンセの融合。
モジュラー・シンセのカラフルな響きと有機的なグルーヴ、それに触発されるように歌われ、そして変調もされるcoppeのヴォーカル。
始まりはディープな展開から、徐々に光が差してくるかのようアルバムとしての流れ。
Alessandro Scarlattiのカヴァー「son tutta duolo」、Kenichi Takagiをプロデューサーに迎えた「did i hear your voice…?」、CDのみのボーナストラックとしてThe Orb作品やKilling Jokeの作品に携わってきたGreg HunterのMixを収録。
今作のマスタリングは全曲Greg Hunterが手掛けている。
広大なスケール感を持つ、作品はオペラのような物語性を生み出している。