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発達療育勉強会へようこそ

令和元年11月25日(月)勉強会

2020.01.11 22:44

「専門的な療育、療法の意味について」

~ABAやTEACCH、OT、PT、STが

        見る視点について~


1.なぜ療育に行かせようと

  思いましたか?


  ⇢ここでは参加した方に

   意見を聞きました。


   皆さん早い段階での

   利用とそれのメリット

   についての意見が多かっ

   たです。

 


2.皆さんは療育に何を求めて

  いますか?


  ⇢ここでも参加した方に

   意見を聞きました。


   求めている物とそれが

   実現出来そうな環境か、

   療育先で異なるようです。



3.この子達に必要な療育とは

  何か? 


 1)得意を伸ばして生きて

   いく

 

 2)これなら負けない自信


 3)結果ではなく、努力の

   プロセスを褒める


   ⇢ここでは私見も交え、

    プロセスを褒める

    データについての

    話をしました。



4.療育の専門家は子どもたちを

  どう見ているのか?


 1)絶えず客観的に情報収集し、

   仮説立て、評価している


 2)絶えず新しい手法、考え方を

   取り入れている


 3)それぞれの得意分野ごとでの

   アプローチをしている


   ⇢私が参加した、関わった

    専門家を見て、子供たちを

    どう見ているかをお伝え 

    しました。

 


5.代表的な療育・療法の意味

 1)ABA

   →日本名で応用行動分析と

    呼ばれ、別名行動療法とも

    呼ばれる。

        ↓

    伸ばしたい行動は褒め、

    褒美を与えて伸ばし、抑え

    たい行動に対しては、

    褒美を一切与えない、軽い

    不快を与えることによって

    抑えるを基本としている。


  ①アメリカの研究で2~3歳の

   自閉症幼児19人に対して、

   ABAに基づく平均週40時間の

   1対1の療育を、2年以上に

   わたって施した


   →結果子どもたちが小学校に

    入った時点で行われた追跡

    調査で、19人中9人(47%)が

    知的に正常になり、しかも

    付き添いなしで小学校普通

    学級に入学したことがわかった

    (治療前に知的に正常域だった

    のは2人)


  ②行動原理として3つ

   ・強化(好ましい行動を増やす、

    維持するために有効な手続き)

    人は何らかの行動の直後に、

    その人にとって<ごほうび>と

    なるものがあると、

    以後その行動は増加(あるいは

    維持)します。


    この、行動が増えたり、維持

    したりすることを「強化」と

    いい、<ごほうび>となるものを

    「強化子」といいます。


    ABAでは、新しい行動を覚える

    のが苦手という発達障害の特性を

    持つ子どもたちにも、「強化」を

    繰り返すことで行動形成できる

    ように教えていきます。

 

   ・消去(問題行動をやめさせたい

       ときの基本となる手続き)


    →行動の後にごほうびが与えられ

     なくなると、その行動は減少

     します。


     これを「消去」といいます。

     行動が減ったり、なくなる

     法則です。


     「消去」は、発達障害児の

     問題行動に対処するときに

     基本となる、とても重要な

     手続きです。


     問題行動を叱ってやめさせる

     のではなく、その行動の


     「強化子」

     (ごほうび)になっている

      ものは何かを考え、その

      強化子を与えないように

      すれば(=消去)、自然に

      減っていくということです。


      「叱る」より、まず「ごほ

      うびを与えない、得をさせ

      ない」。

 

   ・弱化/罰(嫌なこと(不快)を

    与えることで、行動を減らす

    手続き)


    →「弱化/罰」には、「注意する」

     「叱る」や、「ごほうびを取り

     上げる」などがありますが、あくま

     で“罰”ですので基本的には使用

     しません。


     工夫を重ねてもどうにもならない

     ときの最終手段と考えてください。


     あくまでも、問題行動を減らしたい

     ときには、「消去」(+好ましい

               行動形成)の手続きで対応します。


     行動を減らす・なくすためには、

     まずその強化子を見つけます。


     その際には、問題行動そのもの

     よりも、その前後に起こっている

     ことに注目する必要があります。


     事前の状態と行動、行動の結果を

     書き出すと、その行動がどんな

     結果(強化子)をもたらすのかが

     見えてくるはずです(これをABC

     分析といいます)。


 2)TEACHH

   →1972年以来行われているASD

    (自閉症スペクトラム障害)の

    当事者とその家族を対象とした

    生涯支援プログラム


  ①米ノースカロライナ州で行われて

   いるプログラムには

   「自治体規模の介入」

    →ノースカロライナ州政府の全面的な

     バックアップと全州規模での実施。


   「ゆりかごから墓場まで」

    →幼児期から成人して地域で生活する

     まで、障害児の一生を地域で生活する

     ための長期的体系的プログラム。


   「自閉症児の文化」

    →自閉症の人々の行動様式を文化の

     一つとして捉え理解しようとする。


   「親は共同療育者」

    →専門家のセラピストの支援と同等

     以上に、親の療育への関与が期待

     される。


   「構造化された教育」

    →予測不能な状態が苦手である特性を

     持つ自閉症児に対して、整理され、

     構造化された環境をつくる。


   ◎無理に彼らを世間の常識に合わせる

    のではなく、周囲の人々がASDの

    人々の捉え方を理解し、許容し、

    その上で彼らの特性が社会に適応

    できるようにすることで、QOLを

    高めていこうと考えるのがTEACCHの

    基本的な理念。


  ②TEACCHの「構造化のアイデア」その

   4つの考え方


   →ASD(自閉症スペクトラム障害)

    支援における「構造化」の重要性

    ASDの傾向がある子どもは、自分の

    周囲で「今、何が起きているか」

    「この後、何が起きるか」「自分は

    何をすればいいか」が明確に整理

    されていない場合、状況理解が難しく

    なり混乱してしまいます。

 

    そのため、「構造化」という手法を

    用いて環境を整理することで、状況

    理解を容易にします。


    環境が整理されると、心理的にも

    安定し、活動や学習へ参加することが

    できるようになります。

  

   ・「物理的構造化」活動別に場所を

     決める。「休む場所」「一人で

     勉強する場所」など


   ・「視覚的構造化」話しかけるなどの

    音声コミュニケーションよりも、

    イラストや写真で提示する視覚的な

    コミュニケーションの手法に強みが

    あります。

    →そのため、指示や、意思表示を

     イラストや写真を使って行う

     ようにします


   ・物理的構造化の手法は、大きく

    以下の2つです。


   ・エリアと期待される行動を対応

    させる(勉強する場所、遊ぶ場所、

    落ち着く場所)


   ・エリアを明確な仕切りで分ける

    (ついたて、棚、囲い、カーペット)


    また、活動エリアは大きく4種類に

    分けられます。


     1.ワークエリア(作業、勉強を

      する場所)


     2.プレイエリア(遊ぶ、落ち着く

      ための場所)


     3.トランジションエリア(中継地、

      その日あるいはこの後何をすれば

      いいかなど、個別スケジュールが

      確認できる場所)


     4.その他、カームダウンエリア

      (感情的になったとき、冷静に

      なるための場所)など


   ・ 個別のスケジュール化

    ASDの子どもは、時間の概念を理解

    することが難しく、自分から先の

    ことを見通すこと、先を想像する

    ことに困難があり、いま、ここの

    世界に生きています。

 

    そのため、前もって何が起こるか、

    何をすればいいかがわからないと

    不安やパニックに陥りがちです。


    不安を回避し、安心して学習や

    作業に取り組むために、「スケ

    ジュールを決める」ことが有効です。


   ・ワークシステム

    今の状況を理解したり、先を見通す

    ことに困難があるASDの子どもでも、


    「一人で自立して」

    一連の学習や作業などの活動ができる

    ようにするための方策を、「ワーク

    システム」といいます。


    ワークシステムでは下記のような

    事柄を設定し、わかりやすく伝わる

    ように環境を整えます。


    ①どんな活動(学習や作業)を

     するのか


    ②どのくらいの時間、あるいは量の

     作業や活動をするのか


    ③その課題や活動はいつ終わるのか


    ④終わった後は何をするのか、

     何をしてもよいのか


6.その他の注目したい手法 


 1)モンテッソーリ

  ①モンテッソーリ教育は、医師で

   あり教育家であったマリア・

   モンテッソーリ博士が考案した

   教育法です。


  「子どもには、自分を育てる力が

  備わっている」という「自己教育力」

  の存在がモンテッソーリ教育の前提


  ②モンテッソーリ教育は、教師

   (大人)の価値観で一方的に教え

   込もうとするのではなく、子どもの

   興味や発達段階を正しく理解し、

   子どもが触ってみたい、やって

   みたいと思う環境を適切に用意し、

   その環境と子どもを「提示」などに

   よって結びつけ、子どもの自発的

   活動を促します。


   子どもは、自分で選んだ活動に満足

   いくまで繰り返し取り組みながら 

   様々な能力を獲得していきます。


  ③モンテッソーリ教育では、0歳から

   6歳までの乳幼児期を発達段階の

   特徴から0歳から3歳までの前期と、

   3歳から6歳までの後期に分けて

   考えています


  ④0歳から3歳までの前期は「吸収

   する精神(無意識)」の時期と呼び、

   人生の中でもっとも吸収力が強く、

   その後何年かけても達成できない

   ようなことをいとも簡単に獲得し、

   人間社会に「適応」していく時期

   です。


   子どもの自己教育力を発揮させる

   環境として主に7つの教育環境が

   用意されています。


   ・粗大運動の活動

   ・微細運動の活動

   ・日常生活の練習

   ・言語教育

   ・感覚教育

   ・音楽

   ・美術

   ・粗大運動の活動


  ⑤3歳から6歳まで

   3歳から6歳までの後期は、「意識の

   芽生え」の時期と呼び、前期に

   無意識に吸収したさまざまな事柄を、

   意識的に整理、秩序化していく時期

   です。


   子どもの自己教育力を発揮させる

   環境として主に5つの教育分野が

   用意されています。


   ・日常生活の練習

   ・感覚教育

   ・言語教育

   ・算数教育

   ・文化教育

   ・日常生活の練習


 2)STEAM

  →STEAMとは、Science(科学)、

   Technology(技術)、Engineering

   (ものづくり)、Art(芸術)、

    Mathematics(数学)の5つの

    単語の頭文字を組み合わせた造語


  ①これら5つの領域を重視する教育

   方針を意味します。


   この教育方針の目的は、現実の

   問題を解決に導く力や今までに

   ないものを創造する力を育むこと

   です


   元々はアメリカが、科学技術

   分野での競争力を高めるために

   推進してきた教育方針です


  ②STEAM教育が注目される背景、理由

   

   STEAM教育が注目されている

   背景には、テクノロジーの進展が

   あります。


   具体的には、AIやIoTなどの科学

   技術の発達やスマホ・タブレットと

   いった端末の進化などが挙げられ

   ます。

 

   それによって社会は急速に変化し、

   社会に必要とされる人材も変化して

   います


  ③これからの社会では、科学技術を

   活用するだけでなく、作れる人材が

   必要です。


   科学技術の理解を深めると同時に、

   それらを利用して新しいものを生み

   出す力を養うための教育として、

   STEAM教育は注目されています


  ④文部科学省のSTEAM教育に

   対する方針


   文部科学省は、これからの日本の

   学校現場における教育方針に

   ついての報告書「Society5.0に

   向けた人材育成~社会が変わる、

   学びが変わる~」を2018年6月に

   公開しています


  ⑤文章や情報を正確に読み解き、

   対話する力、科学的に思考、

   吟味し活用する力、価値を見つけ

   出す感性と力、好奇心・探求力

   これらの力を身に着けるための

   思考の基盤をつくるためにSTEAM

   教育を導入すべきとし、文系・

   理系を問わずすべての生徒に学ば

   せる必要があるとしています


  ⑥文部科学省は高等学校時代から

   STEAM教育を導入していく方針で、

   高等学校を学生が社会の変化に

   対応できる能力を身につける場に

   しようと考えています。


   その思考の基盤となるSTEAM

   教育をすべての生徒に学ばせる

   必要があるとしています


  ⑦学習事例

   ・プログラミング学習

    子供向けのプログラミング教室。

    簡単なゲーム等を作ることが

    できるようになる。


    オンライン上のプログラ

    ミング学習

   

   ・ものづくりやワークショップ

    『勉強』という形ではなく、

    ものづくりを通して理数系の

    世界に親しめる


    ロボットを作ることで、高度な

    理数系の知識を得ることができる。


    簡単に組み立てられるブロックを

    使い、ロボットのプログラ

    ミングを学ぶ


    大人にとっては『勉強』『学び』と

    なってしまうことも、子供にとっては

    楽しく遊ぶ中で技術や知識を得る

    機会になる

  

  ⑧社会で求められる感性を身につけ

   られるAI時代に必要な感性は、以前

   とは大きく異なり、


   ・複雑な問題解決力

   ・他者との調整力

   ・人とのマネジメント力

   ・クリティカルな思想

   ・交渉力

   ・傾聴力


   などが必要とされています。


   STEAM教育はこのような感性を

   身につけることができる教育手法

   なので、教科書の内容だけではない

   部分も注目されている。

  

7.まとめ

 1)専門家の領域は専門家に任せる

   →保護者と専門家では役割が違う


 2)行われていることの意味、何に

   つながるかは理解しておく必要が

   ある


   →家で療育と同じことをする

    必要があるか?


 3)どの手法や療育を選ぶにしても、

   将来どう暮らしているのか、

   イメージしながらその時、その時

   選択していく


 4)苦手を克服するではなく、得意を

   見つけ、自信を持ち、何度でも

   チャレンジする力をつけることが

   大事