Ameba Ownd

アプリで簡単、無料ホームページ作成

LC=相棒's のじじ~放談!

中東情勢!

2020.01.07 23:27

 桜井ジャーナル 


 【転載開始】


 ■ディエゴ・ガルシアへ米軍は爆撃機を 

 配備しているが、イランとの戦争は 

 困難   2020.01.07 


 ​アメリカ軍が6機の戦略爆撃機B-52を 

ディエゴ・ガルシアへ送り込みつつある 

​とCNNの軍事担当がツイッターに書き 

込んでいる。 


 ディエゴ・ガルシアはインド洋の 

真ん中にある島で、イギリスが不法占拠、 

それをアメリカが使っている。 

ICJ(国際司法裁判所)は同島を含む 

チャゴス諸島をモーリシャスへ返還する 

ようにと勧告しているが、米英は無視 

してきた。 

この島にもアメリカの秘密刑務所が存在 

していると言われ、マレーシア航空370便 

が消息を絶った際、この基地に降りたの

ではないかと噂された。  


 中東ではアメリカに従属していた国が 

自立の動きを見せている。 

トルコの離反は本ブログでも繰り返し書い

てきたが、サウジアラビアもアメリカから

離れつつある。 

言うまでもなく、サウジアラビアは重要 

な産油国であり、石油取引を利用して発行

されたドルをアメリカへ還流させる 

ペトロダラーの仕組みを支えてきた。 

サウジアラビアの自立はアメリカの 

支配システムを揺るがすことになる。 


 サウジアラビアのロシアへの接近が注目

されたのは2017年10月のことだった。 

サルマン国王がロシアを訪問し、 

防空システムS-400の購入で合意したと 

報じられたのだ。 

その半年前、アメリカ海軍の駆逐艦2隻、 

ポーターとロスが巡航ミサイルの 

トマホーク59機をシリアのシャイラット 

空軍基地に向けて発射したものの、 

6割が無力化されるという出来事があった。 

それがサウジアラビアの動きに影響した 

可能性もある。  


 なお、2018年4月にアメリカ軍は 

イギリス軍とフランス軍を巻き込み、 

100機以上のトマホークをシリアへ 向けて

発射したが、7割が無力化され ている。 

2017年には配備されていなかった短距離用

の防空システムのパーンツィリ-S1が効果的

だったと言われている。 


  そして2019年9月14日にサウジアラビア 

を震撼させる出来事があった。 

イエメンでサウジアラビア軍と戦っている 

フーシ派が18機の UAV(ドローンとも呼ばれる)

と7機 の巡航ミサイルでサウジアラビアの 

アブカイクとハリスにあるアラムコの 

石油処理施設に大きなダメージを与えたのだ。 


 アメリカのマイク・ポンペオ国務長官 は

イランによる攻撃だと主張、 

モハメド・ビン・サルマン皇太子のほか 

イギリス、フランス、ドイツも同意している

ものの、情況証拠はフーシ派の発表が正しい

ことを示している。 

そして9月29日にフーシ派はナジュランで 

サウジアラビアの3旅団を壊滅させたと発表、

その際に映像も公開した。  


 9月14日の攻撃はアメリカ製の防空システム

が無能だということを明らかにした。 

破壊された石油施設の周辺には88基の 

MIM-104 ペトリオット・システムが 配備され

ていて、そのうち52基は日本も 導入を進めて

いるという新型のPAC-3。 

しかもペルシャ湾にはアメリカ海軍に所属する

3隻の駆逐艦(イージス艦)が いたのだが、

攻撃を防げなかったのだ。 


 ところで、アメリカ軍による

 ガーセム・ソレイマーニーの暗殺を受け、イラン

のゴムにあるジャマカラン・モスク には報復を

象徴する赤い旗が掲げられた。 

これはイランの歴史で初めてのことだという。 

イランの報復があれば、アメリカはイランの

52カ所を攻撃するかもしれないと脅しているが、

その一方でイランとの戦争を望んでいないとも

している。 

イランとの戦争を始めた場合、サウジアラビア

との関係が決定的に悪くなる可能性があること

も影響しているだ ろう。


 【転載終了】 

 *************************** 


 ガーセム・ソレイマーニー司令官は、 

サウジに向けた、イランの重要な書簡 

を携え、交渉を担った重要な使命を 

持っていたと言われています。 


 多分、今回の暗殺はサウジがイラン 

(ロシア)側につくことを阻止する 

ための攻撃と考えられます。 


 中東でのサウジの動向は他の中東の 

アメリカ寄りの国に影響を与えそうです。  


 アメリカは、益々世界から孤立する 

方向に舵を切ったと言えそうですね。 


 世界覇権は、アメリカからロシア、 

中国に移りつつあるようです。