エクストラ イタリア

サンレモ音楽祭2020 アコースティックカンタウトーレ

2020.01.28 05:12

第3のカテゴリーは、アコースティックカンタウトーレ。


カンタウトーレとは、シンガーソングライターのことです。えてしてアコースティックな感じになります。


これはイタリアンポップスの1番重要な存在で、その始祖になります。あの名曲ヴォラーレのドメニコ モドゥーニョがいたからこそ今のイタリアンポップスがあります。

曲のセルフプロデュースの王者。自分で歌うだけでなく、他のアーティストに提供することもよくあります。いつの時代もミュージックシーンをけん引。若手のカンタウトーレもいっぱい育ってほしいです。


このグループには、ディオダート、エンリーコ 二ジョッティ、マルコ マズィー二、ミケーレ ザッリッロ、ラファエル グアラッツィが入ります。


ディオダートはポップ。軽めでちょっと変化球でおしゃれです。面白い曲がたくさん。この中では断トツに好きですね。


ザッリッロは80年代、マズィーニは90年代に活躍。それぞれの時代感が曲に表れることもありますが、雰囲気のあるメロディーのいい曲が素敵です。時には歌詞重視で、ちょっと日本人にはポカンなこともありますが。


二ジョッティは00年代からキャリアがあり、今脂が乗っている頃合いではないでしょうか。アーティスト的にはぼくと同世代なので、したいことがよく分かります。時代の後先のちょうどいいところで進化させた曲を持ってきてくれることでしょう。本命として期待です。


ラファエルはピアニスタでもあるので、ちょと変化球なポップピアノで作曲したという感じです。メランコニックメロディーがよくてなかなかにおもしろいです。声もきれいなピアノに合う声なので雰囲気があります。