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暮らしの道場

【武術と、表現って…?】 MUSUBIの稽古は、こんな風。

2020.01.10 14:12

武術と、表現?

それって、どんなことやっているの??



そんな疑問への

わかりやすい答えに

なるかもしれない!



ということで



このごろの、

【結 -MUSUBI-】の稽古内容について

ご紹介&解説いたします☆




多分

武道をなさっている方にとっても

役者業の方にとっても

読み応えのある内容!!笑


てか、長く書きすぎたわ!笑







最近の稽古では


谷代師範が、その場で、即興で

手を付けられることが多いです。



“手を付ける” というのは

殺陣の振りを付ける、というのに似ていて

門下生は、その場で振りを覚えて動くのですが



師範が付けられる、手の中身は…

実際の武術の技。

もし本気で技をかけたなら、本当にキマる技で構成されています。




たとえば


刀を弾かれる時には

刀はおろか、身体まで弾き飛ばされるような打ち方がなされるし


動きを封じられるような技をかけてこられると、本当に動けない。


さらには、無理に動いた隙をついて

仕留められる。



…という、

《理合》に基づいた流れがあるのです☆彡




ひとつ、単純な例を挙げると



例えば、お芝居の殺陣シーンでは

カチャンカチャン!と刀を弾きあうような場面が、よく見られますよね。


しかし、「もし、実際だったら?」というと


ただやみくもに刀を当てたところで、相手の刀を弾くことは出来ない。

むしろ、相手の返す刀で逆に打たれてしまいかねない、危険な “隙” にすら繋がるのです。


つまり、武術として言えば


刀の構造に則った、適切な打ち込みをしなければ、意味をなさないのです。



(※ 勿論、殺陣の世界では、それで全くOKです!!

ここではあえて、“武術” という観点からの説明をしています。)



師範のつける手の中では、

どんな動きの中であっても、そういった《武術》としての基軸を外さない、

というところがポイントになっています。





なので、


見栄えとしては、お芝居の殺陣のようでありながら

その実、ひとつひとつの技を分解してみれば


武術の稽古そのものである、

《形稽古》や《組太刀(くみたち)》《組杖(くみじょう)》の

応用になっていることがわかります。



(しかも、武器による武術のみならず、関節技など、色々な技がミックスされていたりするので

本当に、普段の武道の稽古を学んでいないと、出来ない…。

私でも、いまだに出来な…(オイ)





さらに!



《武術》を “礎” として


そこに《表現》を織り交ぜまるのが

【結 -MUSUBI-】のスタイル(谷代師範のスタイル)。


《実際の武術の技》と、
いわゆる《芝居の嘘》とが
渾然一体としている在り方です。




その指導の模様は

こんな風です。




《師範の言葉》



「この間合いだと実際に技が決まって危険。ここが、安全な間合いだ。

そして、刀はこの位置で止めなさい。

これは組太刀でも同じことだよ。」



「その刀は、どこを狙っているんだ?

そんな位置に斬り込むなら、全くの嘘になっちゃうよ。

正しく狙うなら、ここに斬り込むんだろう。」



「カメラがこの視点だったら、

そこの位置に居ると、技が隠れてよく見えないだろ?

身体を、こっち側に持っていくんだよ。武器を突き込む位置は、ここ。

そういうのも、自分自身で判断・把握するんだよ。」



「そこの流れが、繋がっていないな。斬られるのを待っているのが丸見えだ。

ここに、こういうリアクションが必要なんだよ。

そうするとほら、芝居が繋がるだろ?」



「打ち込む方も、斬られる方にしても…

心持ちからして、違うんだよ。

こういう風に思うんだ。

ーーー そういう心持ちでいることで、技も生きるし、お互いも引き立つんだよ。」



「そのシーンはどういうシチュエーションなのか。

現場で与えられた状況の中で、すぐに自分で組み立てるんだよ。自分で決めればいいんだ。

想像力をはたらかせて。」




…こういう感じです。


伝わったかな。笑




武術としての根っこを、おさえながらの

“表現” “見せる” ということへの意識。

両面を養う稽古。





【結 -MUSUBI-】は、

こういう稽古をしているんです(^-^)


『武術 × 表現』


と言っているところの意味は、

こういうことです☆彡






このような稽古は…

お芝居をする人にしか、関係ない?

武道の稽古とは、関係ない??



いいえ!!!

と、私は実感として思います。(`・ω・´)





同じ形(かた)を繰り返す稽古は

技の真髄を深めるには、大切!!

「同じ形なのに、まだこんなに学ぶことがあったか!」という発見が、何年経ってもあるんです。


…である一面、


自分では“出来ているつもり”、というか

無意識にも

「だってこの技は、こういうものだから。こういうカタチだから。こう決まってるものだから。」

というような感覚に陥りやすく

自分では知らぬ間に、“死んだ稽古” になってしまっていることもあって。




それが、師範に手を付けられる時のように

その場での瞬時の対応を強いられる、変則的な稽古をすることで



実力が、よくわかる。笑




素早く、複雑な動きの中にあって



瞬時の判断力・間合いの読みがいかに大切か、

またそれがいかに難しいかが分かる。



今までの形稽古の中で、出来ているつもりであったものが

見かけだけで実際には利いておらず、表面的な “真似事” になっていたことも分かる。



基本の稽古で学んでいたはずの正しい身のこなしとはかけ離れた、自己流の変な癖が容易く露呈し、

武術の基本を定着させる地味な稽古が、どれほど必要なのかも分かる。





本当に

グズグズになるから。笑

勉強に…なります…。(T-T)






【結 -MUSUBI-】で

教わること、身に付けること。


難しい、という言い方はしたくない…

けど確かに


『奥深い』


そういう学びではあります。




(実際、

今までに様々な格闘技や武道を学ばれており、各所で黒帯を最速で取得されて来られたような方が

『結 -MUSUBI-』の稽古に来られた際、基本の段階ですでに

「ここの稽古は、ものすごく難しい」と仰っていました。

マゾじゃないと出来ないレベルで難しい、らしい…。)




それだけに…

面白い世界、なんですよ(^-^)☆彡







※ちなみに!

もし、入門を考えてくださっている方がいらっしゃいましたら…


難しく考えないでくださいね!笑

誰もが、“初めて” からスタートしているのですから。


そして師範の稽古は、毎回めっちゃ明るく爆笑ですから!( ̄▽ ̄)笑