第23回「Beingの視点」荒井菜水子さん(ピープルアナリティクス & テクノロジー協会)、荒井宏保さん(Eyela Singapore Pte Ltd, Managing Director)
◆藤岡先生との出会い
藤岡先生が明治ビジネススクールに着任された2018年より、授業・海外研修の受講と輪読会などでご指導いただきました。先生の初めての管理会計の講義に出席した際に、管理会計の知識を深める心構えで受講しましたが、学生として学ぶべき学問の奥深さから教えていただきました。専門知識だけでなく、タイプラスワンのグローバルな現場のお話しから哲学に及ぶお話し、そして、人の本質まで考えさせられる先生の授業に感銘を受けました。
在学中に、夫がシンガポール駐在になりタイの取引が多い中、今後の戦略が明確になっておらず孤軍奮闘していたことから、夫と共に紫藤会に参加させていただいております。
◆感銘を受けたフレーズ
菜水子:
初めて先生の講義に出席した際、「Beingを考える必要があるのではないか?」というフレーズに驚きました。管理会計の授業なのに、経営に対してDoingだけでなくBeingの重要性や、そこから「人の幸せとは?」という展開は、数字だけではなく人に想いを巡らし見通されている先生の「Being」に惹きこまれました。
HRが専門で管理会計は専門でない自身にとっては、企業の競争力の階層が表面的な財務成果の深層に組織の能力があるお話など、毎回どの分野の生徒にも本質を気づかせてくださる配慮と幅広い専門性は、生徒が具体的な質問や意見交換も闊達におこなえることから、その熱い場が心地よいです。
宏保:
日本製の理化学機器を商う弊社では、タイはASEAN諸国で一番のCash-cowです。「現地の実情を把握し売上げ増大のヒントを、、、」の下心でタイ研修に参加しました。藤岡先生に、「学生でもなく場違いのニッチ企業から押しかけてすみません」とお詫びしご挨拶をしたところ、「違う業界や立場が集まって新しい考えができる、今日は楽しんでください」と言っていただき、虚心坦懐な心で各位の素晴らしいお話しを伺うことができました。
◆今後の抱負
菜水子:
以前、スタートアップの企業でHRをしていた時に、目まぐるしく変化する環境で新たな方針策定などで要求されることに経営の知識不足を痛感しました。又、同時期に病気のため退職を余儀なくされた時、病気になっても働き続けられる社会のため、ビジネススクールで学び、それらを日本で貢献していきたい想いでおりました。しかし、シンガポールが生活拠点となることになり、今後は当初の「Being」の本質を忘れずにASEANの視点で人材や教育について貢献していきたいと思っています。
宏保:
大得意先でかつ誠実な代理店が多いタイとの商売的、また人間的繋がりを発展・深化させ、よりWin-winな関係を創りたく、私にとってタイの二大巨人である藤岡先生と瀬古さんのご活躍から学び続けて精進したいと考えております。
◆先生(紫藤会)へのメッセージ
学校を修了した現在も藤岡Voiceを聞き逃したくないため、継続した機会を作っていただいている紫藤会に感謝しております。
海外にいると、頼れる人や場がない孤立感や見通しが効かない不安が漠然とあるものですが、タイ現地の視点からの経営の情報や、藤岡先生のもとに集まるグローバルなバックグラウンドの方々との交流は貴重な機会であり、定期的な開催のおかげで繋がりが広がっています。