公共施設の有効活用について
9日に早稲田大学にて地方議員研究会の主催する研修会に参加してきました。
公共施設の有効活用という題目で、既存の遊んでいる施設を民間に貸出しすることや、新たな事業の場に変えるなどで活用し財政の健全化を目指す、ということが主な内容でした。
日本にはいくつもの公共施設がありますが、その全ての資産価値をまとめると約900兆円になると見込まれており、絶大な経済性をひそめています。
公共施設の多くは人口の増加も見込んでやや大きめに作られることが多く、全国的には実際の稼働率は6割程度であるということで、例えば東京都北区のごみ処理施設は17ほどあるそうですが、全てを8割程度の稼働率に変えると3つ施設があまることになり、その3つはただコストがかかるからつぶすのではなく、民間に新たな事業を始める場として提供するといったことを挙げていました。
中々芦屋ではまとまった施設もないので民間に貸出は難しいかと思いますが、学校やホール、集会所などの施設の空いた時間を自習室やワーキングスペースとして個人向けに活用することは可能なのかなと思いました。芦屋は自習室が少ないと感じていますので、勉強できる場が既存の施設から作られるというのは費用もかからず良いことだと思います。
他にも公共施設を一元管理する施設管理課という部署を設けることで、施設の収支や稼働率を把握するアイデアもありました。現状、各担当課さんで施設の管理をお願いしているので部署によって施設管理がばらばらになっているところです。先日、公共施設の手数料の見直しをしたところですが、そのときに施設の高コスト化や施設管理のバラつきに気づき、健全な施設運営の必要性を感じているところでした。
芦屋市も財政は緊迫した状況ですので、健全化を目指して省コスト化に努めなければいけないのですが、ただ単に事業をカットするということでは市民サービスの低下に直結するため、上記のように民間に貸し出す、今までと別目的での使用をする、よりブランド強化をして利用料を上げ快適な施設にするなど創意工夫で財政を変えていく必要があると学びました。