涅槃会(ねはんえ)/写経について
2020.01.12 23:55
【涅槃会とは】
2月15日は、お釈迦様がお亡くなりになった日にちで「涅槃会(ねはんえ)」といいます。
お釈迦様は、三十五歳で悟りを開いてから四十五年間、インド各地を行脚して仏法を説き広められました。 そして八十歳になって、生れ故郷へ向かう途中で、純陀という人が布施として差し上げた茸に中毒して体調を崩し、 クシナガラの跋提河のほとり、沙羅双樹のもとで亡くなられました。 その模様は『涅槃経』という経典に記されていますが、それに基づいて描かれたのが仏涅槃図です。
お釈迦さまのご命日である涅槃会の日には、全国各地の寺院でお釈迦さまの最期の様子を描いた「涅槃図」をかけて、そのご遺徳をしのぶ法要が行われます。
【心行寺の涅槃図】
心行寺の涅槃図は縦270センチ×横160センチの絹地に肉筆で描かれた巨大な涅槃図です。軸心に延宝七年二月十二日(1679)十一世弁誉保残和尚代に、「芝田町札乃辻表具師庄兵衛」と記録があります。
普段は公開していない涅槃図です。この貴重な機会に是非ご覧いただければと思います。
【写経のすすめ】
写経を始めてみませんか?
写経は供養やお願い事のためにお経を書写するもので、特に技術がいるわけではありません。元来、お経は読誦するものですが、それを書き写すことも尊いとされています。
情報と時間に追われている現代にあって、写経を行ずることは、日常生活をもう一度見直し、反省するよい機会となるでしょう。