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モータースLIVE

大野木宙(ブルースタンバリン)

2020.01.18 15:00

はじめまして、ブルースタンバリンというコンビでお笑いをやらせて頂いている。大野木と申します。

写真の右の方です。


今回は自分がお笑いに救われた話をしようと思います。


小学生の3、4年生の頃でした。

自分は

『死ぬ前に食べるなら何?』

という質問が大嫌いでした。

友達が聞いてきても

「わかんない」

「答えたくない」

と言っていました。

少しませていたのかもしれません。

しかし、ある友達がふざけて

『死ぬ前に投げるなら何?』

という質問をしてきました。

その質問が可笑しくって自分は笑ってしまい、とっさに

「ブーメラン」

と答えてしまいました。

これが大きな間違えでした。

その後、なぜかこの事(死ぬ前に投げるならブーメランということ)が心のどこかに残り続けていました。


月日は経って、6年生になりました。

その頃何かで

『人はいつ死ぬかわからない』

という話を聞きました。

子供ながらにそれはとても怖かったです。

死が怖かった僕は、急いでお母さんにブーメランを買ってもらい、投げてみました。

それで少し心が落ち着きました。

しかし、中学生になり、多感な時期となると死の恐怖はどんどんまして行きました。

初めは1日1回で満足していたブーメランも2回、3回、10回、20回、1時間 に10回、20回と増えていき、しまいには時間があるときは常にブーメランを投げる生活になっていました。

ブーメランも1個では足りず、2個投げてみたり、1個目を取ると同時に3個目を投げるといったお手玉みたいな状況にまでなりました。

「何故あの時"ブーメラン"と答えてしまったのか」

当時凄く悩みました。

"ナックルボール"と答えていればこんな事にはなりませんでした。

ナックルは投げるのが難しいし、爪がわれて投げられなくなるからです。

そして何より戻って来ないのです。

"投げたい物"ではなく"投げたい球種"にするべきでした。

ブーメランの1番悪い所は戻って来るところでした。

ブーメランの戻って来るという性質は、死の恐怖から来る強迫観念との相性が最悪でした。


そんなブーメラン漬けの毎日から救ってくれたのが、当時深夜にやっていたお笑い番組、オンエアバトルでした。

その時やっていたネタはどれも素晴らしく、死に怯え、ブーメランを投げていた自分を痛烈に皮肉ってくれました。

腹の底から笑いました。

心の底から笑いました。

その日、自分は死の恐怖に怯える毎日から解放されました。

次の日自分はブーメランを投げ捨てました!

ブーメランは戻ってきました。

今ではブーメランを捨てるためにブーメランを投げる毎日です。


最後に、ブーメランは広い所で、回りに気を付けて投げましょう!