死の戦線ノルマンディ(1968)GIUGNO '44 - SBARCHEREMO IN NORMANDIA
Dデイ特攻指令・V2基地を爆破せよ!!
GIUGNO'44-SBARCHEREMO IN NORMANDIA
COMMANDO ATTACK
製作 : 1968年
監督 : ヘンリー・マンキウィッツ
脚本 : ロベルト・ジャンヴィッティ、マヌエル・セバレス
出演 : マイケル・レニー、ボブ・サリヴァン、グイド・ロロブリジーダ、ホセ・ボダロ、ファン・ルイス・ガリアルド、ホセ・マヌエル・マルタン、モニカ・ランドール、アルド・サムブレル、
1944年、連合軍はナチスのV2ロケットの誘導無線基地を破壊するべく爆撃を行うが失敗におわる。そこで、無線基地を爆破するために特殊部隊が編成され、Dデイ開始直前のノルマンディに送り込まれる。
ビデオのパッケージを見ると結構いけそうな映画のように思えますが…ハッキリいって、出来はかなり宜しくありません。監督はヘンリー・マンキウィッツ名義ですがアルゼンチン出身のレオン・クリモフスキー。私の好きな「ドイツ奇襲作戦(地獄のプラトーン)」の監督と同一人物のハズですが、とても同一人物の作品とは思えません。あと、音楽も「熱砂の戦車軍団」の音楽を担当したブルーノ・ニコライのハズですが、こちらも同一人物のスコアとは俄かに信じ難い出来で、作品自体が粗製乱造されたように思ってしまいます。
昭和40年代の後半に、東京12チャンネルでマカロニ・コンバットが大量に放送されましたが、おそらくこの作品が最初に放送されたマカロニ・コンバット作品ではないかと思われます。
原題は「19944年6月 ノルマンディ上陸」で、Dデイを連想させる題名ですが、もちろん直接の関係はなく、題名詐欺といっても過言ではありません。
主演はマイケル・レニー。マカロニ・コンバットの常連のように思ってしまうのですが、この作品以外では「砂漠の戦場エル・アラメン」くらいかな?
結婚詐欺師や殺人者など、前科者の悪党からなる特攻隊の面々。前年に製作された「特攻大作戦」のプロットそのまんまですね。
ノルマンディに上陸するため、潜水艦からボートに移乗する特攻隊の面々。このシーンは海上の沖合での撮影ではなく、スペインのカルタヘナ港で撮影されたとのこと。
大した障害もなく、真昼間に堂々と行軍する特攻隊の面々
まあドイツ軍のトラックを見かけたら、身を伏せるくらいはします。
レジスタンスと合流する予定の村に着くと、先客としてナチスが来ていてレジスタンスは御臨終。ここからナチス皆殺しモードに突入します。ようやく初の銃撃戦です。
マカロニ・コンバットではヒロインの登場も定番です。右はイボンヌ役の モニカ・ランドール。構える銃は、こちらもマカロニ・コンバットでは定番の、ドイツ軍ジェネリック銃器でお馴染みのスペイン製スターZ-45。
もう一人のヒロイン、ジャクリーヌ役のベロニカ・ルハン。正直言って、どちらのヒロインも馴染みがある方ではありません。
サンタ・マリア・ラ・レアル・デ・バルデイグレシアス修道院 · Avenida del Arquitecto Mariano García Benito, s/n, 28696 Pelayos de l
イボンヌは親衛隊に襲われます。なお襲われるシーンは、スペインのサンタ・マリア・ラ・レアル・デ・バルデイグレシアス修道院での撮影とのことです。
ジャクリーヌは米兵に襲われます。まあ隊長のマイケル・レニー以外は、前科者の悪党たちばかりなので、こうなるのはやむを得ません。
味方の中に裏切り者がいる、アリステア・マクリーン方式も盛り込まれております。
これまたマカロニ・コンバットでは定番のM47パットンがドイツ軍戦車役として登場。
とりあえず3輛のM47が登場。まあ頑張っている方かもしれません。
最後は、奪ったM3ハーフトラックに乗って、ドイツ軍の無線基地に殴り込みをかけ、生き残るのは一人だけです。
[放送履歴]
昭和47年7月27日
東京12チャンネル・木曜洋画劇場
大木民夫、青野武、沢田敏子、山田康雄
昭和48年11月28日
東京12チャンネル・名画劇場
昭和52年6月2日
東京12チャンネル・木曜洋画劇場
〈ビデオソフト〉
マカロニ・コンバット(Macaroni Combat)