中東のパリ
2020.01.13 12:16

『風とともにゴーン!』とカルロスはレバノンのベイルートに大脱走だ。
そのベイルート出身の陽気で人懐っこいレバノン人のことを久し振りに思い出した。
1976年にワシントンDCの大学に入り、グルーブといういかにもドイツ系アメリカ人の教授が私の「アドバイサー」になった。彼には二人のアシスタントがいた。第一秘書は生粋のドイツの男だったが、教授の愛人でもあった。つまり、この教授はゲイであったのだ。(いきなりのカルチャー・ショック……)
第二秘書はデベイキという名前で、レバノン人でこちらはストレート(つまり、異性愛者)であった。彼(多分デ・ベイキと中黒を入れるのが正しいのだろう)が教授になりかわり、われわれ一家のことをなにかと面倒をみてくれていた。なんにしても、気のいい奴で、多少おっちょこちょいのところがあったが、すごく“温かいハートの持ち主”であった。
