ドイツ奇襲作戦(1969)L'URLO DEI GIGANTI
地獄のプラトーン
L'URLO DEI GIGANTI
THE BATTLE OF GIANTS
製作 : 1969年
監督 : ヘンリー・マンキウィッツ
脚本 : マッシモ・デ・リタ、アルデュイノ・マイウリ
出演 : ジャック・パランス、アンドレア・ボシック、ジョン・グラマック、カルロス・エストラーダ、ミルコ・エリス、ジュゼッペ・アドバッティ、マルチ・フレスノ、アルベルト・デ・メンドーサ、
1944年、特命を帯びた連合軍のコマンド部隊が戦線後方のドイツ領内に潜入する。しかし、命令は各隊員ごとに秘密に命令されているため、誰も作戦の全貌は判らない。果たして、コマンド部隊の真の目的は何か?
隊員個人への秘密命令というのがミソ。そのため隊員間で疑心暗鬼が生じるなど、マカロニ・コンバットでは珍しく脚本に凝った作品です。ラスト、要塞に立てこもるコマンド部隊とドイツ機甲部隊の戦闘シーンも中々のもので、私が最も好きなマカロニ・コンバットの作品です。これに、SS将校役でクラウス・キンスキーが出てくれてたら、もう言うことはないのですが。
特攻隊を率いるヘストン少佐役は御存知のジャック・パランス。マカロニ・コンバットでは他に「激戦地(特攻ノルマンディ)」にも出演。
他の特攻隊員の面々。正直、パランス以外の役者さんは誰だか分かりません。
ドイツの行く末を案じて連合軍に協力するトラニガー少佐(アルベルト・デ・メンドーサ)。良いSSです。
こちらは悪いSSのヴォルフ大佐(エズース・プエンテ)
フォン・グルーバー将軍(ジェラール・ティシー)。まあ良い将軍でしょうか。
ロンメル将軍(マヌエル・コラード)も登場します。ヒトラー暗殺事件も絡めるなど、マカロニ・コンバットでは珍しく細かいストーリー展開。
マカロニ恒例のヒロインも一応出て来ますが、ほんのチョイ役ですね。看護婦役の ロザンナ・ヤンニは「最前線/帰らざる決死隊」に続いての出演。
出てくる車輛は例によってM3ハーフトラックやM47パットンですが、今回は量が多いですね。
ドイツ軍との決戦を前に「謎解き」をするパランス
殺られるドイツ兵役のエキストラも結構多いです。
「死の戦線ノルマンディ」と「最前線・帰らざる決死隊」は今一つの出来だったレオン・クリモフスキー監督が、三度目の正直とばかりに放ったマカロニ・コンバットの傑作です。また「壮烈!ドイツ戦車隊」や「ノルマンディ決死隊」などのダメダメ系の監督、ホセ・ルイス・メリノが原案に名を連ねているのも驚く限りです。
〈ロケ地〉
この列車の到着を待つ場面は、スペインのラ・シエラ・デ・グアダラマ国立公園のコトス駅で撮影されたとのことです。
〈テレビ放送〉
昭和50年3月3日
東京12チャンネル「木曜洋画劇場」
小林清志、増岡弘、納谷六朗、飯塚昭三、若本規夫
〈ビデオソフト〉
国内ではビデオ題「地獄のプラトーン」で発売されました。
〈DVDソフト〉
残念ながら国内ではDVDは未発売です。もし海外版DVDを購入される際は、イタリア版をお薦めします。
ドイツ版DVD(1)
ドイツ版DVD(2)
イタリア版DVD
マカロニ・コンバット(Macaroni Combat)