ウィッグの製作前に
2020.01.14 01:50
京町で医療用ウィッグの制作とメンテナンスをおこなっているgrassy cafeのなおです。
お正月が明けてすぐ、一本のお電話がありました。
「抗がん剤の治療が始まるかもしれないから、ウィッグを用意したい」とのこと。
お正月やすみ中でお見せできるウィッグのご用意もできない状態でしたが、なるべく早めに相談したいとのことでしたので、6日の仕事始めの日にお越しいただくことになりました。
病院での治療方針のお話のあとそのままご来店。
人に会う機会が多いので「髪が抜けるのだけが心配で…。」と心配されるお母さんのためにお嬢さんがネットで調べて見つけました。と、お問い合わせいただきました。
現物を取り寄せるまでお待ちいただいて、日を改めて実際つけてみてからお色とサイズを決め製作に入ります。
ウィッグをご覧になって気になるところはご自分の髪のクセとの違いとぺったんこのトップ。
ウィッグは届いたときには、ネットをかけて袋の中で小さくまとまってますので、毛流は貼りついたみたいにぺったんこです。
髪のクセもゆる〜いカールのついたふぞろいな長さのまんまです。
この状態から根元の毛流れを整えて、適度にカールをとったりつけたりしながらそっくりの髪型に近づけていきます。
なんと!!
パーマをかけることもできるのですよ♪(薬剤は使いませんが…^^;)
ウィッグと人の髪は性質が違うのでカットの仕方や扱い方は微妙に違ってくるのですけど、その特質を活かしながら可能な限り近づけていきます。
抗がん剤の1回めがはじまる前にウィッグの目処がたって「安心して治療に入れます」とご家族皆さん笑顔で帰られました。
ご納得がいくまでサポートさせていただきますので、安心して治療に専念されてください♪