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おうちフリースクールでぃありす

ハリネズミとリスの正体

2020.01.14 04:37


最近よくご質問頂くのが 、ハリネズミとリスについて。 

「HPやブログによく登場するあのハリネズミは何なのですか?」

 「でぃありすの"りす"って何ですか?リスがお好きなのですか?」  

そこにご興味を持って下さった方、ありがとうございます!!!

恥ずかしくてあんまり自分からは言わないようにしているのですが、ハリネズミさんにもリスさんにも、実はすごく大切にしているストーリーがあります。

先日とある保護者様にこの秘密を赤面しながら語ったところ、「ぜひHPに!」と背中を押して下さったため、勇気を出して今日は記事にします。


まずはハリネズミの謎から。

このハリネズミさんは、以前勤めていた中学校の生徒からいただきました。

残念ながら私は彼らの2年次にこの学校を異動してしまったのですが、

この子たち、卒業時に「進路の報告がしたいです」と、もう異動してしまった私にまで直接会う機会を作ってくれ、その時に頂きました(本当に律儀な子たちです)。

そんな思い入れのあるハリネズミさんなので、フリースクールでぃありす上尾のオープン時から、当スクールのスクール長さんに就任して頂いています。

共に支え合い伸ばし合い、一緒に多くを乗り越えた生徒さんから頂いたハリネズミさんであることから、

「いつ昔の生徒たちに見られても恥ずかしくない教師でい続けよう」という思いを込め、叱咤激励役としてつねに目につく場所に居ていただいています(最近の定位置は本棚かセカンドテーブル)。


いろんな考えをもつ教師がいると思いますが、私は昔の生徒との思い出はずっと大切にしまっておくタイプです。

学級日誌や頂いた色紙、部活の日誌まで…。

保護者様にいただいた思い出の品も、何年も何年も大切に飾っています。

「過去にすがるな振り返るな」という言葉も間違っていないなと思うのですが、

私は、過去を力に前に進むタイプですね。


次、リスについてです。

でぃありす上尾のりすは、実は動物のリスではないのです!

恥ずかしいのであまり自分からはお話しないようにしているのですが、実はこれ、英語の"Dear restarters"の略なのです(パンフレットの表紙にだけ、ちっさく書いています)。

日課の散歩をしている時にふと頭に思い浮かび、そのまま採用しました。

多感な10代、いろいろな事があるけれど、「もう一回がんばりたい」と立ち上がろうとする生徒さんの力になれるようなスクールにしたいという願いが込められています。

世の中には実に様々な性格のフリースクールがあります。

そんな中、でぃありす上尾は、ただ"居場所"や"休憩場所"としての機能を果たすだけでなく、

「自分はできる、大丈夫」という根拠のある自信となるような

確かな学力や経験を得られる場所であり続けたいと考えています。

でぃありす上尾に来たからには、何かを学んで帰ってほしいのです。

来る前よりも、ちょっとでも自分を肯定できるようになって帰ってほしいのです。

「私はまだやれる」「僕はできる」と、彼らが本来持っているはずのエネルギーを取り戻してほしいのです。

そして、根拠のある自信を胸に、新しい世界へと巣立っていってほしいのです。

最近何かと失敗の許されない世の中になってきていると感じますが、でぃありす上尾では、何度でも挑戦し、壁にぶつかってもらえたらと思っています。

頑張って前進しようとする生徒さんをこそ、私は絶対に見捨てませんし、応援したいです。

ここでたくさん成長して、明るい未来への再スタートを切ってほしい、毎日そんな思いで、生徒さんたちと時間を過ごしています。


と、なんだか立派そうに書いてしまいましたが、フリースクールを始めて一番感じている事。

実際に「元気を与えてくれている」のは中学生のほうであり、「元気をもらっている」のは教師のほうであることがほとんどです。

元気をもらうどころではなく、実習などを行っていると、彼らの視野の広さや気配りには驚かされることが本当に多いですね。

かなり多くの場面で、私の方がお世話され、助けられています。

これからも優しい中学生たちに支えられながら、ゆっくりしっかり誠実にあゆんでまいりたいと思います。