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僕の親孝行

2020.01.14 06:59

名前:Yu-tan

年齢:19歳

職業:大学1年生

エピソード:母の日




あれは、昨年の母の日のことだった。


その日の朝、僕はいつものように起き、朝食を食べ、着替えをするといういつもの朝を送っていたのだが、普段の日常とは何かが違うことに気づいた。



「そうだ、今日は母の日だ」。



そう頭に浮かんだ時、ふと思った。



「母に日頃の思いを、プレゼントをあげることで伝えよう」



それから僕はやることを終えて、少し長い休憩をとってから最寄り駅近くの大きなショッピングモールなら母のプレゼントにふさわしい何かが売っているだろうと考え、そこに向かった。



だが、いざそこに着き、色々なお店を回ってみても何を買えばいいのかは結局分からずじまいだった。



後悔した。


もっと母のプレゼントについて考えてから店を決め家を出発すればよかったと。



もちろん何も買わないわけにはいかないので、女性にとって可愛いと思えるようなキャラクターのキーホルダーを購入し、その店から家まで帰ってきた。


不安な思いを抱えていた。



「こんなプレゼントで大丈夫だろうか。母は喜んでくれるのだろうか。」




こんなことをあれこれ考えているうちに時は過ぎ、母にプレゼントを渡す時がどんどん近づいていく。


そして、その時が来た。


自分は部屋の2階からプレゼントを自分の背中の後ろに隠し、母親にそのプレゼントが見えないようにして一階に降りてきて、


「はい。プレゼント」と言ってそのプレゼントを渡した。




その瞬間、緊張と同時に少し前まで抱えていた不安が押し寄せてきた。

プレゼントを渡した時、母から告げられた言葉は「ありがとう」の一言だけだった。




嬉しかった。


不安が一瞬で消え、それが喜びになった。




それからしばらく時間がたった今思うことがある。




「結局のところプレゼントなんてなんでもよかったのではないだろうか。母に対する日頃の感謝の思いが伝わりさえすれば。」