歯は痛くなる前に治すべし!
痛くなったら歯医者にいけばいい!
そう思っていませんか?
以前から冷たいものがしみていた歯に痛みがでて、何もしなくてもズキズキする、、、
そんなとき歯医者に行くとおおよそ神経を取らないといけなくなります。
神経を取ったら痛くなくなるしそれでいいじゃん!!
そう思う方もいるでしょうが、、、
はっきり言いますが、特に10代、20代の患者さんが神経を取らざるを得ない状況で来院されたとき
私のテンションは
非常に下がっています
神経を取った歯には以下のリスクがあります。
✳︎歯が脆くなり割れやすくなってしまう。
✳︎歯の周りに膿が溜まって腫れたり、痛みが出ることがある。
✳︎虫歯による痛みが発生しないため、知らない間に虫歯が大きく進行してしまう。
シンプルに挙げれば以上の3つになりますが、これらが原因となり
神経を取った歯は寿命が半分になる
と言われています。
20〜25年で抜歯になるといったデータもあります。
それだけに特に中高生のような若い方の神経を取らなければいけないとなると、悔しいような情けないような、複雑な気持ちになるのです。
15歳で神経を取ったら40歳の頃にはその歯が無くなっているかもしれないと言うことですから。
(現実にはもっと早い場合もあります)
実際にどのようになるかと言いますと
赤矢印で示す部分が割れてしまっています。
こうなると残念ながら抜歯しかないです。
というわけで健康な歯を維持する、将来入れ歯にならないようにする秘訣は痛くなる前に歯医者に行け、です。
最後に大事なことをもう1つ。
神経を取らずに済んだ場合と神経を取ることになった場合では治療費が大きく違います。
虫歯の大きさや材料にもよりますが
シンプルに虫歯を削って詰めるというだけで治療が終わる場合
治療費は保険で
1000円〜2500円ほどで済みます。
(初診料やその他諸々は除く)
ところが神経を取った場合は
3000円〜15000円ほどかかります。
(前歯か奥歯か、最終的にどう修復するのかで大きく変わります)
お金も時間もかかるのに歯は悪くなる、と考えると損な気しかしませんよね?
歯の健康はもちろん、金銭面や仕事で時間がないといった事情から考えても、痛みが出る前に歯科医院へ行き、神経を取らないで済むようにすることは非常に大事なことなのです。