2019年に解明された大麻の正しい科学のまとめ
2019年に起こった大麻の科学物語は、研究室ではなく緊急治療室で起こり、アメリカの偽造大麻蒸気VAPEによって深刻な病気を引き起こす事態も起こりました。
EVALIの最初の症例(電子タバコやVAPE使用に関連した肺損傷)は、8月にメディアで発表され、現在までに少なくとも52人がこの症状で死亡。
アメリカ50州すべてで数千人の症例が報告されています。
では、この一年の主要大麻情報を振り返ってみましょう!
小児自閉症のためのCBD
大麻が自閉症スペクトラム障害(ASD)の潜在的な治療法として検討され、小児症例で明確なメリットを示す臨床データが初めて作成されました。
その結果患者は、多動症状(68.4%)、自傷および怒りの発作(67.6%)、睡眠障害(71.4%)、不安(47.1%)の著しい改善を
大麻で脳は縮小されない
大麻は「脳を縮める」という話は、日本人なら一度は耳にしたことがあるでしょう。
これは、思春期の激しい使用が脳の大きさの減少につながる可能性を示唆するいくつかの小規模な研究があり、メディアが話を誇張し膨らませただけのこと。
しかし、2月に雑誌NatureにMRIを使用して14〜22歳の781人の若者(常用者と非常用者)の脳を調べ、 非消費者と比較した場合の脳の構造的な違いを調べるという大規模な研究結果が掲載されました。
調査の要約によると:
大脳グループごとに、脳の体積、皮質の厚さ、年齢の相互作用による影響は発見されませんでした。
依存性の解明
精神障害の診断および統計マニュアル(DSM-5)の最新バージョンでは、大麻使用障害を「臨床的に重大な障害にもかかわらず大麻を継続使用」と定義しています。
しかし、コカイン、アルコール、ヘロインの慢性的な乱用と比較しても、大麻は、他のどの薬物よりもはるかに害が少ないため軽度で済みます。
今年、International Journal of Drug Policyで発表された研究では、医療大麻が盛んな州とそうでない地域を比較しています。
それにより、大麻が合法化された州は、使用が増えましたが、常用者は減っていたことがわかりました。
この結果から、依存性が非常に低い事がわかります。
では、どうすれば大麻を問題なく使用できるようになるのでしょうか?
1つは、人々が大麻を社会的、合法的な製品として受け入れるようになること。
そうなると、「臨床的に有意な障害」を構成するものの考えがそれに応じて調整されます。
つまり、麻薬検査で逮捕されたためにリハビリを余儀なくされる人は減り、合法的に大麻を必要とする人にとっても良い環境ができるという事なのです。
今年こそ日本も海外のように研究結果を吟味して、日本人の意識改革が正しい方向に行くと良いですね。