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宗淵寺/願興寺

豊中(曽根〜服部界隈)拾い歩き

2020.01.15 15:54

萩の寺・東光院への訪問が午後1時からだったので、阪急電鉄宝塚線の曽根駅近くに駐車して、昼食場所をスマホで調べることに。


たまたまその時、車内でかかっていたのが『星雲仮面マシンマン』の主題歌。

数日前に特撮専門のラジオ番組で流れていたのを聴いて、懐かしさを感じる前に、「これ、ルパン(3世)じゃん」と思って調べたら、やはり作編曲が大野雄二でした。超名曲。即DLしました。



『マシンマン』をBGMに検索ヒットしたのが、こちらのお店。


一番人気はキーマカレーうどんらしい。カレー好きの食指が動かないわけがありません。

何よりも店名が『銭形』。ルパン→大野雄二→マシンマン。はい、マッチング。


駐車場からお店まで、腹ごなしに約10分歩いて向かうことにしました。


服部西町の商店街を、スマホナビ頼りに歩き抜けようとして、

ふとスマホから目を離すと、何故だか進行方向ではない左方に視線が誘引され、その先の路地裏に見えたのが、 


・・・うわっ、 何かヤバイもん見つけてしまった。


もう寄り道、せざるを得ません。

前まで行って見ても、結局何のためのサインオブジェなのか、よく分かりません。

英語教室の看板があるから、おそらくは生徒の子どもに向けた、過剰すぎるサービス精神の発露でしょうか。

でも何気にウルトラマンの「もっこり」を忠実に再現している当たり、おそらく作り手は過剰なほど生真面目でしょうが、真意を受け止めきれない受け手とのディスコミュが心配になります。



さらにその2軒先には、

たまに都会で見かける、建築としての仏教性を放棄したような風情の小院があったり(後で調べたら単立らしい)、ほどよい賑わいの商店街の路地裏にある、心ザワつかす一角でした。


で、お目あてのお店はそこから歩いて数分の場所にありました。

変わりうどんを出すような主張の強い店構えではなく、一見するとオーソドックスな街のうどん屋さんです。


早速店に入って、キーマカレーうどんを注文。

うどんを注文して銀スプーンが付いてきたのは初めて。

あっさりとした味付けですが、案外とスパイスのパンチが効いて辛いです。これを見た感じ70〜80代の店主ご夫婦が作っているところが、何とも心憎い。

舌は少し痺れていましたが、店内は出汁の良い香りで満ちており、どうしても出汁をすすりたくなってかけうどんを追加注文。

やっぱり、温うどんは関西風に限ります。美味しい。

学生時代、どうしても黒くて醤油臭い関東風のうどんが食べれず、わざわざ関西風のお店を探して行ったことを思いだしました。



さて、腹ごしらえも終わって駐車場へ再び歩みを進めていると、行きがけは気付きませんでしたが、駐車場の近くにお地蔵さんがありました。豊中文化芸術センターの隣接地です。

たしかに赤い前掛けはしていますが、よく見るとお地蔵さんではなく、すべて石塔でした。

隠れている文字を確かめると、

「戸田池水難者供養之碑」とありました。


関西での一般的な祀り方かどうか分かりませんが、人の姿形ではない無機物の石塔に赤い前掛けをする営為は、むしろ素朴で真摯な供養心を感じました。


さてさて、東光院での取材が終わって、「世界の会長」こと村山博雅師に、家族に買って帰るのに、何か気の利いたお土産はないか尋ねると、近所の『ヴァンブラン』というケーキ屋さんの「アーモンドフリアン」を勧めてもらいました。

もうちょっと面倒臭いので、敢えて熊的なものには触れないでおきますが、店内で「アーモンドフリアン」の詰め合わせを購入。

これ、見た目は食べたら口の中の水分持っていかれそうですが、そのまま食べても食べこぼしがほぼ出ないくらいしっとりしていて、とても美味しいケーキでした。さすが、ハイクラスな「世界の会長」は良いもの知ってますね❗️

(副住職 記)