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【特集】パウダーアート~開発秘話~

2020.03.27 06:48

0.15mmの細かなラメ素材を色づけしたパウダーはさくらほりきりオリジナル!

さらさらと細かく発色もきれい!そのキラキラしたカラーパウダーを使って、ボードに色を付けていく“パウダーアート”こちらの開発秘話を今回は掘り下げてみたいと思います。

長年布や和紙を使用した様々な手法で作る額絵がとても人気がありました。

しかしながら、発売から相当な年月が過ぎ、お客様からも何かまた新しいものが作りたいというニーズが…

当時の人気商品の傾向から、色がきれいで見栄えのいいものを…と考え始めました。

そして、これまでのものより簡単で楽しめるもの、例えば、お子様やお孫さんと一緒に

楽しんでいただくことなどを考え、子供にも作れるものといった方向性が決まりました。

様々なものを考える中、巷で流行っていた「砂絵」に着目。

国内外、キャラクターものなどを取り寄せて研究を開始しました。

しかしどうしても、子供っぽすぎたり、本の付録程度の域を出ない…。

砂もいろいろなものを取り寄せてみたが、ほとんどが外国産。砂浜の砂に着色をしており、

粒にばらつきがあったり発色も良くなく、粘着ボードに定着しないと課題も多くあがりました。

ラメ粉に着目!しかしラメ粉はラメ粉で軽すぎて部屋中に舞ってしまったり、

色のアレンジに試みるが、そもそも着色されており困難を極めた。


さくらほりきりの創業当時からお世話になっている塗装メーカーに相談をしました。

①ラメの発想から、キラキラと綺麗なこと
②宙に舞わないようある程度の重さのあるもの
③安全であること

以上の三点を要望としてお願いをしました。

数ヶ月後…

国産の特殊素材が試作としてあがってきました。

すぐさま採用しました!

オリジナルパウダーの完成

顕微鏡で見ると板状のもので、断面があり、塗料(着色剤)が断面にはつかないことから、

そこに光が反射してキラキラと光ります。

本来砂や固形粉砕物などは粒に近いのですが、このオリジナルパウダーは粒上ではないので

光を反射させることが出来るのが特徴的です。


着色も一苦労…

色鮮やかな絵を作るためには、20~30の色を揃えたが、簡単には色がつかない。

小さいミキサーを使い、開発した技術者が手作業で色ごとの調合レシピを作り生産を

開始しました。

下絵ボード作り

次は下絵ボードの検討を行いました。様々なものを試してはみましたが、

いちばんの課題がボードが平坦でキラキラ感が出ないということでした。

せっかくのパウダーのキラキラが楽しめず、粘着が弱いため、断面を持つパウダーが

なかなか粘着面につかなかいのも悩みどころでした。

そこで…

ボードのメーカーに相談&依頼をしました。

こちらのメーカーさんが、粘着工場を相当数まわってくださり、純白コースター原紙の

オリジナルボードにたどり着くことが出来ました。発色も美しく、キラキラ輝く絵を作ることが出来ました。


2010年、ようやく発売にこぎつけ、パウダーアートは季節の花や風物詩から可愛らしい動物など、いろいろなデザインを色鮮やかに楽しめ多くの方に喜ばれています。


どこまでも妥協せずに完成度を高めることにこだわる姿勢と、それらを形にしてくれる協力業者を持ってていることで、他のどこにもないキットを作り続けることができています。