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なるさ 療育学習室

モチベーションを左右する確立操作

2020.01.16 09:20

毎日、大好きなお菓子ばかり食べていると、飽きてきませんか?そうすると、そのお菓子を食べることが減ってきます。この他、次のようなことを経験したことはあると思います。


・暑い日に汗をかいてのどが渇き、炭酸のジュースを飲む

・遠距離恋愛で、彼女/彼氏にずっと会っていなかったが、久しぶりに会うと優しく話せる

・珍しいお菓子をみつけて毎日食べていたが、だんだん飽きて買わなくなる

・同じ作者の本ばかりを買って読むが、飽きてきて、他の作者の本を購入する


これらは、「やりすぎて行動しなくなる」「やらなさすぎて行動してしまう」ということです。


・暑い日に汗をかいてのどが渇き、炭酸のジュースを飲む

⇒飲まなすぎて、そして発汗するため、ジュースを欲する

・遠距離恋愛で、彼女/彼氏にずっと会っていなかったが、久しぶりに会うと優しく話せる

⇒会わなすぎて、恋人を思う気持ちが高まる

・珍しいお菓子をみつけて気に入って、毎日食べていたが、だんだん飽きて買わなくなる

⇒お菓子を食べ過ぎて、そのお菓子を買うことをやめる。

・同じ作者の本ばかりを買って読むが、飽きてきて、他の作者の本を購入する。

⇒同じ作者ばかり読み過ぎて、その作者の本を読むのをやめる。


このようにモチベーションを操作することを確立操作といいます。確率操作はご褒美を操作して、モチベーションを上げたり下げたりすることが可能になります。確率操作は子どもの行動を増やしたいとき、減らしたいときに使うことができ、問題行動の対応でもとても役立ちます。


・授業中、よく歩いてしまう児童に対して、授業前、しっかりと体を動かしておいて、授業を開始することで、立ち歩きが減る。

・学校の給食前、お腹がすいてイライラして奇声をあげる生徒に対して、休憩時間に軽食をとらせて、奇声を減らす。

・普段、大好きなお菓子をあげているが、宿題をスムーズにしてほしいため、大好きなお菓子は日常にあげず、宿題ができてからあげるということとした。


確率操作は事前に問題行動を予防できることと、活用しやすいテクニックです。