妊婦味噌/大塚智穂
2018.07.30 18:50
確か、昨年10月。
私は臨月目前の大きくなったお腹を抱えて、3キロの大豆を眺めていた。3月~5月に2度味噌を仕込むも、3度目の味噌までやる気力が残っていなかった。そう、眺めていた3キロの大豆は、味噌になれなかった大豆だった。
眺めに眺め「やるしかない…」と重い腰ならぬ、重い腹をあげた。里帰り出産を予定していたので、帰省する前になんとかやっつけてしまわねば…と米を蒸し、麹を作って10月には早いストーブを引っ張り出し、4~5時間かけて大豆を炊いた。さて、ここからが大仕事。炊いた大豆を潰して、麹と塩を混ぜ込むのだ。
大きくなったお腹が机につっかえながらも、瓶やら麺棒、軍手をはめて地道に豆を潰していく。なんとか潰し終わり、塩切りした麹と豆を混ぜていく。これまた重労働だった。作業は夕方までかかり、息も切れ切れに終了した。お腹にいるちびすけに「よくがんばりました」と声をかけた。
そして、7月31日am3:00。
添い乳&添い寝からの寝落ちから目覚め、思い立って味噌を開けた。いい色になっているが、思いの外、豆がつぶつぶしていて潰れていない。当時の作業が結構しんどかったんだな(笑)
さて、この妊婦味噌。ちびすけにも食べさせたい。できればこちらの言っていることが理解できる2歳くらいまで保存したいな…。ま、とりあえず、明日はキュウリをかってきて、もろきゅうにして食べましょう。
大塚 智穂