外国人就労におけるビジネスの実態が聞こえました
履歴書の添削やメール相談等、PCひとつでできる作業については、コワーキングスペースを利用して行うこともあります。
コワーキングスペースについてはさまざまなタイプがあり、皆が黙々と作業している静かなスペースもあれば、ミーティングなどもオープンにできるスペースもあります。
私が今回利用したスペースは、ミーティングもオープンにできるところでしたが、今回は、ミーティングの内容が気になってしまい、私自身も作業に集中できませんでした。
しかし、外国人の就労がビジネスになっているのだな、と実感できる体験でした。
私が作業している机のすぐ近くで、スタートアップのミーティングが行われていました。 3人くらいでしたね。
技能実習生や留学生、特定技能の資格を持っている外国人を企業にあっせんするビジネスをしよう、という内容でした。
技能実習生であれば監理団体へ紹介していくらもらう、とか、留学生や特定技能の人であれば企業へ紹介していくらもらう、などの話が進んでいて…。企業に紹介していくら、という話をしているけど、紹介業で開業する時の資本金が大きいのは知らないのかな、とか気になってしまいました。最終的に、紹介業で開業する資本金についての話が出てきました。実際、必要な資本金は高いので、紹介会社とタイアップしよう、とか紹介会社を買い取ろう、という流れになっていましたが。
ただ、一番気になったのは、このミーティングの話の中心は、外国人を監理団体や企業にあっせんしたらいくらになる、という話が中心。つまりお金の話にしかなっていない、ということです。
外国人を企業に紹介したらどんなメリットがあるのか、そこにあまり焦点が当たっていませんでしたね。せめて、人手不足の問題の解決、解決することでどのように良い方向に向いていくかくらいは論じてほしかったものです。
それから、私がキャリアコンサルタントだからでしょうか、実際に働く外国人のことも考えてほしかったものですね。遠く日本まで来て働くことで得られるもの、お金以外にもないと、「日本で働いてみたけど良くなかった」で終わってしまいます。
日本における技能実習生の劣悪さは、インターネットで発信しやすくなっているだけに、世界で知らされています。以前は、日本で働けば高い賃金をもらえる、と言われましたが、それも変わってきていると世界中に知らされるまでにこれからは時間がかからないことでしょう。
ビジネスを興すことで利益を追求することは悪いことではありません。しかし、自分とその周りだけ儲かればいいという考え方では、いずれ顧客が離れていくことも考えた方が良いでしょう。