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Magnetic tape is still ideal for digital data storage.

2020.01.18 02:02

音楽データがPCMやDSDなどデジタル化されて久しいですが、データをどうやって長期に保管するか。これはこれから大きな問題になると個人的には思います。

例えばCDが世の中に出て38年。透かしてみるとデータがボロボロになって壊れているCDも散見される頃になりました。大切なデータをどう守るか。

HDDに保管する。と、いう方法もあります。が、HDDも中で円盤が高速回転しています。落下させてデータを自ら失った経験もあります。データのエラー頻度もHDDはかなり高いそうで、媒体としての信頼度はそれほど高くありません。

ネットで調べていて大変驚いたのが、磁気テープ。そう、あのオープンリール、カセット、ビデオテープその他一斉を風靡した媒体がいまだに信頼性抜群で、さらに技術的に進化し続けているそうです。

大手のIT企業が大量の個人情報を紛失した際も磁気テープのストレージがあったおかげで即復旧できたとのこと。最新の磁気テープのビットエラーレートはHDDより1万倍の信頼度を誇るそうで、保存性でもHDDはせいぜい5年で寿命が尽きるけれど磁気テープは30年以上保管が可能とのこと。さらにデータ転送速度もHDDを凌駕すると追い打ちがかかる。

フラッシュメモリが低価格化し、日常のデータ出し入れにこれを使う。データの欠落が出たら伝家の宝刀ともいうべき磁気テープから欠落データを再インストールし、データの修正を行う。そういうデジタル時代にすでになっているとネットは伝えています。

ま、大きなワインセラーにお宝ワインを保存し、小さなセラーを毎日の業務に使う。そんな感じでしょうか。

それにしてもデータを入れる器は昔も今も、そして将来も大きな悩みどころであり続けますね。

写真は1970年代に聴いていたオープンリールテープと1980年発売のフィルムカメラNikon F3です。両者ともフィルムに粉末状の磁性体や感光剤を塗布したもので、これらには大変お世話になったものです。