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引退ブログ 吉田海人

2020.01.18 10:09

自分には大学サッカーで多くの後悔がある。

1,2年のときは、とても毎日の練習に真剣に取り組んだとは言えない。ただ試合に出られている環境に満足し、思い上がっていた。もっとサッカーに向き合っていればよかった。

3年のときには1つ上の代に言いたいことだけ言って、チームを良く、強くする方法を一緒に考えることもせず困らせた。本当に申し訳ないことをした。

そんな自分が最高学年になり、そして主将をまかせられるようになった。このときの自分は、「キャプテンなんかやりたくない」そんなことばかりを考え、主将としてチームをどのようにまとめていこうということを考えていなかった気がする。圧倒的に覚悟が足りていなかった。

そんな状態のまま、一番の目標に「九州2部リーグ上位(6位以上)進出」を掲げ、新チームが始動した。ただ、正直この目標を達成できる自信はそれなりにはあった。練習に対する士気を高め、練習の中に厳しさをもたせ、練習強度を上げる。これさえ出来ればチームは強くなると思ったからだ。「士気を高める。厳しさを持たせる。強度を上げる。」どれも間違ってはいないが、言葉でいうほど簡単なことではないことも確かだ。ここでも考えが甘かった。

自分の持っている数少ない知識とネットの情報を使って、練習メニューを考え、その中で自分の考えを伝えることでトレーニングの質を上げようとした。しかし、うまくはいかなかった。トレーニングの質はあまり上がらず、徐々にやる気をなくしていくようにみえる選手もでてくるようになった。当然、そんな状態では結果もついてくることはなかった。自分自身のやり方に自信が持てなかった。もしかしたら自分のやっていることは、厳しさの意味をはき違え、一方的に自分の考えを押し付けているだけなのかもしれない。そんな風に思うこともあった。

じゃあどうすればよかったのだろうか。

いま最初に思うことは、コミュニケーションを増やすことだ。プレイヤー・マネージャー関係なく、チームメイト1人1人と話す時間をつくり、相手の考えていること、サッカー・チームに対する思いを理解し、正しい方法で自分の考えも伝える。もちろん口で言うほど簡単なことではないし、一回でお互いを理解し合えるはずがない。分かり合えるまで、信頼し合えるまでとことん時間を使って話すしかない。自分もずっと分かってはいたが、何かと理由を付けてそのことから逃げ続けた。少しでもいいからもっとコミュニケーションを大事にしておけば、もっといいチームがつくれたかもしれない。

もうひとつは、もっとチームメイトを信頼し、頼ることだ。頼ることは弱さではない。むしろ頼らないことの方が弱さだといまは思う。自分ではできないことを認め、もっと仲間と一緒に考える時間を増やしていればよかった。まずは自分がチームメイトを信頼しなければならなかったのに、それさえすることができなかった。

これも今になって思うことだが、もしかしたら、キャプテンだから、最高学年だからという理由で、だれかが他の部員よりも特別何か責任を感じ、背負い込もうとする必要もないのかもしれない。キャプテンも監督ではなくプレイヤーの一人だし、最高学年であっても同じ九大サッカー部の一人だ。

とは言っても次の代には期待している。晃平には、自分が持ってない良い部分が多くあるし、晃平を中心にいいチームを作れると本気で思っている。だけど、どれだけ晃平たち最高学年が頑張っても本当の意味でいいチームはつくれないことも確かだ。だから、後輩たちには一人一人が次の代を支えてほしい。一緒になってチームをつくっていってほしい。

何よりもマネージャーふくめ全員が九大サッカー部のことを大好きになってほしい。

自分にもできることがあるのであれば、本気で力になりたい。

ここまでいろんな後悔を書いてきたが、最後に言っておきたいのは、九大サッカー部に入ったことに全く後悔はないということだ。もちろん、きついことや悔しいこともたくさんあったけど、それも含めて楽しかったと本気で思うことができる。それくらいやっぱり自分はサッカーのことが大好きだし、九大サッカー部のことが大好きだと気付かされた。

これも、終わったからこそ言えることかもしれないが、キャプテンとしてたくさん考えて、もがいた経験も自分にとってかけがえのないものだし、それによって学べたことも多くあった。だから、今は心の底から九大サッカー部のキャプテンをやらせてもらえてよかったと思える。

また、今年はチームとしても個人としても、本当に多くの人に支えてもらったシーズンだったと思う。多くの人の支えがなければ、九州2部リーグ残留という結果さえ得られなかったかもしれないし、自分も主将として最後までやり抜くことはできなかった。

1年間九大サッカー部を支えてくださりありがとうございました。

そして、こんな自分を支えてくださり本当にありがとうございました。

今後とも九大サッカー部をよろしくお願いします。

自分もOBとして、九大サッカー部のこれからの活躍と成長を楽しみにしています。